張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

2012-01-01から1年間の記事一覧

サービスのはき違え

先ずサービスの定義から。サービスとは、人間や組織のシステムとして、ユーザーの事前期待に適合するもの。または、無形のもので消費者に対して利便性や心理的な満足を与えるもの。と言われています。 始めに悪い事例を紹介しますので、反面教師として理解し…

経営者の通信簿

企業活動の総括として毎事業年度毎に決算が行われ財務諸表が作成されます。当該事業年度の成績が発表されることから、経営者の通信簿と言われています。これを分析したものが財務分析であり、実際の数字から指数によって経営判断を行う手法として定着していま…

成功体験の記憶

1924年、米国議会で排日移民法が成立し、大きな移民先を失うと共に両国関係が極度に悪化したことは歴史の事実です。 1928年、中国の辛亥革命により清朝が崩壊し、ラストエンペラー溥儀は、再興を願い故国満州にて建国を決めました。この建国について日本に協…

悪魔の選択 遂にTPP参加表明

民主党は今回の衆議院選挙に先立ち政権公約を発表しました。その中にTPP参加表明が明記されていたことはご存知でしょう。 TPP参加については賛否両論がありますが、その内容についての議論は殆ど行われていません。あるのは農業が関税撤廃で壊滅的な打撃…

小沢無罪判決の真相

平成24年11月19日、一審と二審で無罪を言い渡された裁判で、検察官役の指定弁護士が上告をしないことによって、三年八ヶ月に及んだ異常な裁判が終了したことはご存知のとおりです。 小沢事件の発端をご存知でしょうか。実は本名は全く別にあったのです。小沢…

12兆6千億円対41億円

11月14日の党首討論を大勢の国民が見守っていました。 この中で、野田総理は阿倍自民党総裁に向かって次のように訴えたことを覚えているでしょう。曰く「消費税を引き上げる前に、国民の皆様と約束したことを一緒にやろうではありませんか。定数削減は来年の…

ランチェスター戦略を応用しましょう!

販売方法を検討する場合、ランチェスターの研究は欠かせないことはご存知のとおりです。理論は知っていても我が社の応用となるといまいちだと考えている経営者も多いようです。中には全く無関心で猪突猛進型の経営者もいます。これでは今日の厳しい経営環境…

本物の美味しさを求めて

平成24年10月17日、SBCスペシャル・・・美味しい発見! 「隠れ家グルメ住宅街の人気店」が一時間番組で放映されたことはご存じの方も多いと存じます。 そば処として、唯一紹介されたのが、松本市井川城の「そば処井川城」です。たまたま小生が週に一度の昼…

EM活用の薦め

今月の初旬沖縄に行ってきました。テーマは「健康」です。前号でぬちまーす工場見学の話をしましたが、前日EM研究機構の直営農場を見学しました。循環型有機農法にEM技術を応用した農場です。 台風17号の直撃で、農産物は壊滅的な打撃を受けましたが、こ…

新説、何故生理痛が増加しているのか

10月の初旬、沖縄のぬちまーす工場を見学し、高安社長の講演を聴いてきました。正に目からウロコの新説をご紹介します。 沖縄県はかつて長寿日本一の県でした。日本は世界一の長寿国ですから、当然世界一の長寿県です。その原因は、毎年襲う巨大台風により、大…

本当に良いですが?景気悪化を招く消費税増税が実現しても

日本の偉大な政治学者、小室直樹先生は生前の1989年「消費税は民意を問うべし(旧著書名は消費税の呪い)」を出版した。この中で次のように言っている。今日の異常な方法での消費税増税を予言するが如く。曰く、デモクラシー諸国において一番効果的な方法は…

機会損失のお話しパート2

前号で、機会損失の概念とその応用方法について若干説明しましたが、今回はその続きです。 機会損失の防止が事業繁栄に不可欠である事はご理解頂けたと思います。その実践には「理念型経営」が最重要である事もお解りになったと思います。その為には、業種・業…

機会損失のお話し

余り聞き慣れない言葉ですが、企業の財務管理に用いる用語で、費用概念の一つです。 お客様が買いたい意志を持っており、売る側に売る意志があるにも拘わらず、売る側の都合で取引が成立しないことに伴う売上の減少を指す用語です。 この機会損失の考えを知…

乾電池一本でも配達できますか?

表題の件で、このブログを読んだ人の感想はどうでしょうか?多分、そんな採算に合わないことをすれば、赤字になるから止めると答えた人が大部分ではないでしょうか。 それでは、次のケースはどうでしょうか。お客様のために、定期的に乾電池等を無償で配って…

最後の将軍

司馬遼太郎の歴史小説「最後の将軍」は、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かを巡る政治的混乱の中、将軍後見職として華々しく政界に登場した後の十五代将軍徳川慶喜。優れた行動力と明晰な頭脳をもって、抗しがたい時勢の流れに自ら幕府を放り去らねばならなかった…

目からウロコが落ちる

目からウロコが落ちるとは、ある事をきっかけに、今まで解らなかったことが急に理解出来るようになったこと。・・・故事ことわざ辞典より。 公共事業の補償問題について 公共の利益の増進と、私有財産との調整を図るために、「土地収用法」が制定されており、不…

発想の転換

先日、全英オープンが終了し、エルスが劇的な逆転優勝しました。デフレ不況とは言えゴルフ熱は老若男女を問わず盛んです。特に最近は女性パワーが目立つようになりました。 ゴルフ上達は、何よりもスイングから入りますが、ある程度上達した人でも相変わらず…

二枚舌と消費税増税

二枚舌とは嘘をつくこと。あるいは同じ事を別々に言い分けること。と言われています。 次の文章を読んで下さい。 1.日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは全く考えられない。 2.マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国である。 3.この結果…

錦の御旗

錦の御旗とは、天皇(朝廷)の軍(官軍)の旗で、略称は錦旗。朝敵討伐の証として、天皇から官軍の大将に与えられる習慣がある。現代では、その意味合いから転用され「自己の主張・行為を正当化し、権威づけるもの」を指す意味で用いられている・・・ウキベティ…

こんな事がまかり通って良いのでしょうか?

いよいよ明日26日、消費税増税法案が衆議院で多数可決される事が、ほぼ確実視されています。 今や、増税賛成派対反対派で政局にまで発展し、事の本質が全く見えなくなり、マスコミの報道に左右されているのが現状です。そもそも事の発端は何だっでしょうか。…

金融機関の道義的責任とは

あなたはこの話を信じますか? ある会社の社長の奥さんに弟がおりました。その弟が自宅を新築するに当たり、地元の金融機関から住宅ローンを組んでもらい、支払いに充てました。ところが景気の悪化でローンの支払いが困難になってしまいました。これは良くあ…

空回りしている経営理念

私は、数年前より尿道結石の治療に松本地方では有名な社会医療法人財団に六ヶ月に一回の割合で検査に行きます。今回は、この現場で起きている事実についてお話しします。 この病院の経営理念は院内の要所要所に掲示されていますが、理事長の挨拶がネットに掲…

遂に終了、中小企業金融円滑化法

デフレ不況下の中小・零細企業の窮状を金融面から支援するため、当時の亀井金融担当大臣の肝いりで成立した中小企業金融円滑化法は平成21年12月4日に施行されました。当初の時限立法は平成23年3月末であったが、依然として回復の兆しが見えない中で、再度延長さ…

事業繁栄のヒント

皆さん、職業と仕事を区分して行動してますか? 社長はじめ社員は我が社の「職業」と「仕事」について、一人一人が明確に区分して行動していますか。実はこれが事業繁栄のヒントなのです。 今、話題の松野恵介(マーケティング・コンサルタント)の著書「魔…

仕掛けられた罠に気付かず交渉する愚・・・TPP パート2

前号249からの続きです。ISD条項の罠についてネットで公開されている事例を紹介します。 事例1.カナダでは、ある神経性物質の燃料への使用を禁止していた。この規制はヨーロッパや米国の殆どの州にある。ところが米国のある燃料企業が、この規制で不利益…

仕掛けられた罠に気付かず交渉する愚・・・TPP パート1

消費税増税問題や小沢裁判の行方と無罪判決で、すっかり忘れかけているTPP問題は実は深く静かに進行しています。 以前TPP参加による日本経済の悪影響と危険性について、昨年11月9日から11日に三回に分けて説明しましたが、TPP参加を世界に向かって…

中村天風式易しい瞑想法のすすめ

日本経済は相変わらずのデフレ不況から脱出出来ないばかりか、追い打ちをかけるように原発事故による電力供給の不足から強制的に電気料金の値上げが実施されたり、シロアリ退治なしの増税路線の強行突破を目論むなど、暗いニュースが続いています。この煽り…

真のサービスと事業の経営について

経営の神様と言われた松下幸之助氏は真のサービスについて次のように述べています。 曰く「商売にはサービスがつきものである。サービスを伴わぬ商売は、もはや商売ではない。この意味においては、サービスは商売人にとっての一つの義務とも言える。サービス…

税と社会保障の一体改革の末路パート2

前号からの続きです。 増税だけは2014年から8%、2015年から10%と明記し、更に最近では更なる増税案が際限なく浮上しつつあります。しかも、退路を断って行うべきシロアリ退治や各種の改革については何ら具体案を示さず、スローガンの提示で全く誠意が見ら…

税と社会保障の一体改革の末路パート1

いよいよ野田政権は3月末に不退転の決意で、「税と社会保障の一体改革」の法案成立に向けて強硬姿勢を強めています。 この強硬姿勢の補助線として中村天風の箴言集を参考にして法案成立の本筋について考えてみたいと思います。 箴言集第12より抜粋・・・「ど…