張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

2009-01-01から1年間の記事一覧

お金を使わず世の中を明るくする方法

ちょっと専門的になりますが、法人税法第153条、所得税法第234条等で、税務職員の質問検査権が規定されています。曰く、「租税に関する調査について必要があるときは、納税者に質問し、帳簿書類を検査することが出来る」。この規定に基づいて税務職員は調査を…

「坂の上の雲」から戦略を学ぼう

今、司馬遼太郎原作のNHK大河ドラマ「坂の上の雲」が人気上昇中である。松山出身の秋山好古・真之兄弟と正岡子規の活躍を描きながら、明治維新の揺籃期から次第に力をつけて世界の列強に名を連ねるまでを描いている。 当時、世界の誰もが弱小国日本が世界の…

賢いモラトリアム法の活用方法について

平成21年11月30日、亀井担当大臣の悲願である「中小企業返済猶予法案」が参議院で可決され成立しました。昨年秋に暴露された博打資本主義の崩壊で、世界恐慌に突入し、ようやく峠を越した報道が成されているが、来年度には第二波が襲いかかってくると予測され…

戦略なき事業仕分け(仕訳)の功罪

11月27日、事業仕分けの全日程が終了した。国家事業約3,000件の内、約450件が仕分けの対象となり、当初予定額3兆円を下回り、1,8兆円の削減に止まったと報道されている。 劇場型と言われるくらい効果があり、憲法の精神であるあまねく国民に知らせる姿勢は、…

現代版大阪夏の陣だよ

過日、訪日したオバマ大統領が、14日に天皇、皇后両陛下と面会した際に深々とお辞儀したことが[低姿勢すぎる][米国の大統領として不適切]として、複数の米国メディアや共和党員から批判を浴びていることはご存知でしょう。これは明らかに日米両国の分断…

何か変だよ予算編成

民主党政権になって来年度の予算編成作業がたけなわで、毎日マスコミで報道されているが、違和感を持っているのは私だけだろうか。 報道によると一般会計の予算について「事業仕訳け」を行い、該当部門から数百億円を削減したという報告ばかりで、諸悪の根源…

ピント外れ

日本航空が経営危機に直面し、「企業再生支援機構」の支援を受けることとなり、赤字路線16路線が廃止または撤退と発表された。信州まつもと空港についても撤退の方向で動いており、長野県や地元松本では、村井知事や松本商工会議所が続行を求めて精力的に行…

危機管理していますか

金融危機の震源地アメリカでは、今年に入って100件近くの銀行が倒産し、更に予備軍が数百行有ると報道されていることはご存じでしょう。我が国においても体質の弱い金融機関の破綻が何時起きてもおかしくない状態が続いています。 平成17年4月以降、預金保険…

中小企業金融円滑化法案(仮称)の活用について

我が国の中小企業数は、全企業数421万社に対し、99.7%の割合を占め、大企業は僅か0.3%しかないのです。また中小企業社の雇用割合は70%を占め、製造業付加価値の53%を稼ぎ出しています。正に日本経済は中小企業によって成り立っていることが理解出来ます…

赤字は動機を失うことによって発生する。

今回は、日本のウオーレン・バフェットと言われている日本一の実業家で投資家である「竹田和平」氏の語録を紹介します。バフェットはアメリカの世界一の投資家でご存じの通りの人です。 「竹田和平」氏は哲学を持った投資家として有名で、数々の著書や語録を…

政権交代による陰の最大功績をご存じでしょうか?

政治学者「小室直樹」先生の「憲法論」によると、憲法は国民を規制するためにあらず。ともすれば暴走しがちな国家の横暴から国民の生命財産を守るために作られたものである。と喝破しています。 憲法第30条では「納税の義務」として、国民は、法律の定めると…

フローとストックのお話し

フローとストックはマクロ経済学を理解する上で重要な概念と言われています。フローとは「流れ」、ストックとは「蓄え」のことです。例えば1年間に何個家が建築されたかはフローで、その結果何個家が存在したかがストックと言います。 日本は戦後、廃墟から…

余計なお世話です

最近、とある会計事務所の団体が新聞広告を頻繁に掲載していることに気付いた人もいるでしょう。 曰く「この証明書は、会計帳簿及び決算書並びに法人税申告書の作成に関して次の事項を証明します」として❶当企業の会計帳簿は、会社法第432条に基づいて「適時…

30年間一括借上制度の賃貸経営は本当に安全なのか

最近、テレビのCMで各企業が30年一括借上賃貸経営を勧めているのが目立っています。 うたい文句は、将来にわたる安心・安全・安定経営を新しい30年一括借上を採用した賃貸経営受託システム。 具体的には30年の長期にわたる一括借上∨莊邂貭蠅亮攵緜体舛了拱…

器が人を作る、とか地位が人を育てると言いますが

中小・零細企業では社員の勤続年数が長くなると、人物的には未熟に見えるけれど、「器が人を作る」と言われているので、課長とか、部長に抜擢すれば、地位に相応しい業務を行ってくれるものと期待して決定しているケースが多い。 一般的にはこの決定は正しく…

過ちては則ち改むるに憚ることなかれ・・・論語

人は誰でも、過ちを犯さないものはいない。問題は過ちを改めるかどうかである。つまらない人は、自分の過ちを弁解し、飾ろうとするが、優れた人は、すぐに改め、一つの過ちを一つの経験とする。「中国古典名言集」 明日30日は政権選択を賭けた衆議院議員選挙…

お宝発見方法

金融恐慌の煽りを受け、実体経済が今まで経験したことのない激減に襲われ、まもなく一年になろうとしている。薄明かりが微かに見える僅かの回復が期待値として出ているが、回復には時間が掛かるものと覚悟しなければならない。 中小・零細企業経営者には、焦…

チャンスを逃したか?民主党

8月15日、政権交代が確実視されている民主党鳩山党首が、「靖国神社」問題に関して、参拝する意志もなく「国立追悼施設」を造って、戦没者の慰霊を行うと明言した。どうも民主党の統一見解らしい。 先のマニュフェストで、諸悪の根源である特別会計を一本化…

戦略無き国家

先月末、8月末日の総選挙に向けて自民党、民主党のマニュフェストが公開された。驚いたことに両党とも最も重要な国家戦略についての説明が無いのである。日本という国家を将来にわたってどのような方向に進めていくかという希望に満ちたグランドデザインが無…

豊かさと成長率

戦後、零からスタートした日本経済は驚異的な成長率を達成し、今や世界第2位の経済大国になっている。途中、バブルの崩壊から失われた15年を経験し、ようやく立ち直った途端にアメリカ発賭博資本主義の崩壊で世界恐慌に突入してしまい、再び未曾有の経済不…

愚痴や批判はもう止めよう!

長期政権は制度疲労を起こし、腐敗の温床となることは歴史が証明している。 一千兆円を超す国・地方の借金に対し、財政再建の見地から増税案が常につきまとっている。しかし、借金だけが単独に存在するという一方的な報道には注意が必要である。国のバランス…

伝統工芸の危機

先月24日、NHKテレビ、イブニング信州を見ていたら、見慣れた人が出ていたので思わず注視した。この人の技術はちゃぶ台作りで日本一と言われ、後継者に技術を教えてもどうして出来上がるか納得して貰えないほど精工で複雑の技であるという。 数年間自然乾燥…

見事に隠蔽された重大な真実

情報は送り手の意志によって操作され、恰も真実である如く報道されるケースがしばしばあることはご存じでしょう。 情報操作の身近な事例がありますので参考にして下さい。 6月24日午後1時、現政権のナンバーツーである与謝野財務大臣に迂回献金問題が発覚し…

定義付けの補助線

先のブログで、事業成功の秘訣は定義づけにあり、と言うタイトルで概要を説明しました。しかし、内容が抽象的で具体的にはどのように考えれば効果的なのかと言う問題が残ります。 そこで、今回は定義付けの補助線になるヒントを記載しますので参考にして下さ…

事業成功の秘訣は定義づけにあり

定義の意味・・・広辞苑より・・・概念の内容を限定すること。則ち、ある概念の内包を構成する本質的属性を明らかにし、他の概念から区別すること。ちょっと難しいですね。それでは具体例で説明します。 鉄道業の定義は一般的に安全・正確・廉価で人や物を運…

強者の戦略 価格競争

激動する経営環境の中で目立っているのが価格競争です。経営者であれば有名なランチェスターの法則をご存じと思いますが、価格競争というものは本来強者の取る戦略なのです。競争相手を叩きつぶすために価格競争に持ち込み、相手が資金的にギブアップするま…

不名誉な記録更新

過日、東京商工リサーチが都道府県別赤字法人率調査結果を発表した。これによると長野県は2003年以来2006年まで連続赤字法人率割合がトップ。2007年はトップを徳島県に移行したがそれでも75.53%の二位である。 1998年に行われた冬季オリンピック開催に向け…

「成功神話」は復讐する

このタイトルは、平成2年当時早稲田大学システム科学研究所講師山田英夫氏が著した著書名である。 帯のタイトルは「リーダー企業を射止める戦略」で、今日の長所は明日の短所となっています。 平成21年6月1日、世界一を誇った自動車メーカーGMがついに破綻し…

日本で生きている市場原理主義者の巣窟

昨秋、サブプライムローン破綻で暴露された市場原理主義経済学が、百年に一度と言われる経済不況を招いたことはご存じでしょう。市場に任せておけば全てが合理的に解決できるという極論に沿って金融工学が発達、規制の撤廃でマネーがマネーを生むという異常…

遠のいてしまった政権交代最大のチャンス

たとえ話をします。もし、セブンイレブンを貶める意図があれば、一番客足の少ない時間帯の情報を流し、あそこは売上が少なく、回転率が悪いので商品が古いというイメージを定着させようとします。一方、セブンイレブンを応援する意図があれば、一番客足の多…