張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

発想の転換

先日、全英オープンが終了し、エルスが劇的な逆転優勝しました。デフレ不況とは言えゴルフ熱は老若男女を問わず盛んです。特に最近は女性パワーが目立つようになりました。

ゴルフ上達は、何よりもスイングから入りますが、ある程度上達した人でも相変わらず練習場でスイングチェックしている人が沢山います。小生もこの部類でした。この結果、いつまで経ってもスコアーが良くならず行ったり来たりの状態が長く続いていました。練習場でのスイングは気持ちよく打てていたのに、本番になると思うようには行きません。考えてみれば当たり前のことなのです。練習場では同じ場所からのスイングなので、安定するのは当然です。ところが、本番では一球毎に条件が違うので安定するわけがないのです。それでも上手になりたくて練習場に通いました。良い固定客になっていました。

あるとき、書店でパッティング理論で博士号を取った筑波大学の安藤教授の「パッティング理論」という著書を購入。教授曰く、ゴルフのスコアーはロングで3オン2パット、ミドルで2オン2パット、ショートで1オン2パット。これで標準スコアーが72となりハンディは零となる。基本スコアーの内、半分はパットである。

いくらショットが良くても、パットを沢山打てばスコアーは悪くなる。究極はパッティングであると。スイングは経験で上手くなるが、パターは初心者でも経験者でも条件は同じであると。
基本は、何時でも同じ振り子運動で、ピンに向かってスクエアに構えて打つこと。
最近になって、ようやくこの理論の正しいことが実践によって理解出来るようになって来ました。そうなると途中のミスショットも平常心でカバー出来るようになり、結果として好スコアーになるケースが増えてきたのです。

考えてみれば、全てのホールは2パットで入れるように設計されています。パターの改善こそが上達の秘訣である事が解って来ました。パットを制するものはゴルフを制する。と言われる所以です。プロゴルフの世界ではパター・イズ・マネーですね。
スイング練習と同じくらいパターの練習をすれば好スコアー間違いなしです。正に、発想の転換です。

これは企業経営にも応用出来ます。デフレ不況で環境が激変する中で、従来どおりの考え方ではどうにもならないとき、逆発想や原点復帰を考えることによって、思わぬ活路が発見できるかも知れません。旧態依然の手法で頑張っても効果は薄いと考えるべきです。本当にお客様のために我が社は何が出来るかと言う原点を見つめ直しましょう。

たかがゴルフ、されどゴルフなのです。アンテナを高くすれば何事でも参考になり得るのです。以上が発想の転換のすすめです。猛暑が続いています。暑くてたまらん。ではなく、暑くても益々元気が出るぞ。です。