張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

ランチェスター戦略を応用しましょう!

 販売方法を検討する場合、ランチェスターの研究は欠かせないことはご存知のとおりです。理論は知っていても我が社の応用となるといまいちだと考えている経営者も多いようです。中には全く無関心で猪突猛進型の経営者もいます。これでは今日の厳しい経営環境を生き抜くことは難しいでしょう。

ランチェスター戦略で特に有名なのは「弱者の戦略」です。中小・零細企業は常に弱者の立場を余儀なくされていますから、生き抜くためには徹底した研究と実践が求められます。
具体的な対策の第一は基本戦略で徹底した差別化を図ることです。第二は一点集中主義に徹することです。第三は局地戦に持ち込むことです。第四は接近戦に持ち込むことです。
何だ、そんなことは知っているよ。と言う経営者もいるでしょう。しかし、知っていても実践に移さなければ単なる知識に終わってしまいます。

具体例を紹介します。
「豆吉本舗」という豆菓子専門店をご存知ですか?京都に本店があり、現在16店舗を展開している小さなお店です。お店のご挨拶が良いです。以下に引用します。
「豊かな心、豆心」「豊」と言う字は一粒の豆から曲がりなりにも力強く芽が伸びる姿から生まれました。雨が降っても、風が吹いても、ただひたすら上へ上へと伸びていく、、
「豊かな心」とは、大地にしっかり根を張り、逆境にあっても、ひたすら上へ上へと伸びる力強さ。豆のように角を立てず、豆のように強く、豊かな心、豆心。

500年以前の京都、禅僧が中国から持ち帰った砂糖を使い、炒り豆に乾葉を絡ませて創ったのが「五色豆」です。そこには陰陽五行説に基づく深い思想と祈りが込められています。
私達は、古来より関わりの深い「豆」をテーマに新たな豆菓子文化を創造し、皆さんの生活の中で美味しい豊かさを提案していきます。・・・以上引用終わり。

どうですか、この定義付けと深い思いやり。三年前に松本市内で間口2㍍弱、一坪ほどの店内にあらゆる豆菓子がぎっしり並べられている「豆吉本舗」が開店しました。好みの豆菓子は抜群の味で、後を引きます。若者が結構来店していますが3人くらいで店内が満員になるくらいの狭さです。
豆菓子に特化した、一点集中の局地戦による接客方法は、正にランチェスター理論の応用と言えます。
応用は身近な所に転がっています。試行錯誤しながら実践しましょう。