張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

2011-01-01から1年間の記事一覧

マスコミ情報の作られ方

私達はマスコミが発信している各種の情報に対して、無批判に受け入れてしまう習慣を持っております。この結果、ある意図を持って報道されると誘導されやすい危険に晒されているのです。 それでは具体的で身近に起こったケースを紹介しましょう。 国宝松本城周…

不退転の決意で景気を悪化させる方法とは

民主党政権は12月10日、遂に消費増税を含む社会保障と税の一体改革を閣議決定しました。野田総理はこの改革に不退転の決意で臨むと強調しています。 そもそも先進国の中で唯一デフレ不況に陥って20年も経過し、国民経済が疲弊している中で何故景気回復ではな…

貿易の拡大は賃金低下を招く

そんな馬鹿な話があるのか?これが現実なのです。出展は「三橋貴明著(国民の教養)」から、フランスの高級紙ル・モンドの社説からの紹介です。 曰く、自由貿易は二重に不況を導く効果を持つ。一つは賃金に対する直接の効果である。もう一つは、自由貿易によっ…

TPPの本質について その三

TPP問題は国論を二分するほどの激しい戦いになっています。殆どのマスコミは農産物の関税撤廃問題を話題にして、その他の分野については農産物ほどには論じられていません。 アメリカが輸出倍増計画を実現するために、農産物の関税撤廃を求めていますが、…

TPPの本質について その二

TPPに参加すると言うことは関税の撤廃と各種の規制の撤廃を意味します。TPP参加は国運を左右しかねない重大な決断である事を認識し、慎重に対応してもらいたい。 TPP参加によってどう変化するのか、24項目のいくつかについて解説します。「一部wi…

TPPの本質について その一

今日、TPP(環太平洋経済連携協定)の参加を巡って国論が二分されています。TPPの目的は関税の撤廃により、より自由度の高い貿易を実現することにあります。このため、我が国では農産物の自由化により格安な農産物が輸入されてしまい農業が壊滅的な打…

あり得ない円高不況

このタイトルを見て、奇異に感じた人が多いと思います。その人はマインドコントロールに掛かっていると思って間違いないでしょう。 円はドルに対して戦後最高の75円台の相場が実現しました。例のごとく1円円高になれば数億円の為替差損が発生し、輸出企業は大…

干天の慈雨か?

「干天の慈雨」とは、日照り続きの時に降る恵みの雨。待ち望んでいた物事の実現。・・・(goo辞書より) 日本の自殺者数は平成10年に一挙に三万人を超え、以後、この状態が続いています。国別では世界第三位と報道されています。自殺者の七割以上は男性…

中村天風先生から教わったこと

今回は、先生の教えの一つ「心身一如」について紹介します。天風会ではこれを「心身統一法」と言います。「心身一如」とは、心身の充実、精神と肉体が一体となること(四字熟語データーバンクより) 天風先生曰く「人間の生命体は霊魂を中核として、精神と肉…

文学青年内閣について

一見、誰でも反対できない美辞麗句を並べて、個々の政策に具体性のない内閣が誕生しました。まるで文学青年が将来の夢を語っているようで心配です。政治は具体的な政策の実行で、その目的は、国民の生命・財産・安全を保障するためです。 野田総理曰く、東日本…

王道経営と覇道経営

王道経営とは、良心に従って経営し、覇道経営とは詐術や異常な金儲けを中心にする経営を言うと、取りあえず定義しましょう。 9月3日の日経新聞に「返済猶予後の倒産増加」の見出しで、以下の記事が掲載されていたことをご存じでしょうか。曰く、今年1月から8…

消費税のチョッピリ節税の裏技について

総理大臣の交代により、増税路線がにわかに現実味を帯びて来ました。目的は復興財源確保と財政の健全化と言うことです。国民の半数以上が賛成という世論調査結果が出ていますが、本当にこれで良いのでしょうか。 過去において、財政の健全化を目的として増税…

格付けの風評被害

3.11原発事故による風評被害が被災地の人々や国民を不安に陥れ、復旧・復興が遅々として進まない状況が半年経っても続いている。政治の無為無策が招いた悲劇である。 今日、世界経済は極めて不安定な状況にあり、一歩間違うと世界同時恐慌に突入しかねない。…

直間比率の見直しについて

直接税・間接税の割合のことではありません。経営上大切な労働分配率に関係する話です。ブログ223号で労働分配率の重要性について記述しました。この中で付加価値を生むのは物作り業種では直接生産に携わる直接工、販売業では販売員で、それ以外は間接人員で…

我が社の労働分配率をご存じですか?

経営者にとって我が社の労働分配率の確認は、重要な業務の一つです。 では、労働分配率とは何を指すのでしょうか。企業が創出する付加価値額と人件費総額とは相関関係がある事に気付いたアレン・ラッカーが研究成果を発表し、以後ラッカープランとして有名に…

中小企業版「BCP」の活用について

最近、話題になっているBCPをご存じでしょうか。BCPとは(business continuity plan)の略語で、事業継続計画のことです。自然災害や大火災等の緊急事態に備える企業の危機管理の新手法です。 何故、話題になったのか。実は8月2日のテレビ朝日の報道ステ…

「夏」こだわりの一品

7月12日号で、中小・零細企業生き残り作戦として市場占有率の話をしました。今回は取扱商品を特化して徹底した差別化戦略で生き延びている中小・零細企業のお話をします。 夏の楽しみの一つは豊富な果物の中から鮮度の高い美味しいものを自由に選んで食べら…

善管義務違反の本質について

善良な管理者の注意義務で、職業や生活状況に応じ、要求される注意義務で原則的な注意義務を言う(ウィキペデイアより) 汚染稲わらによる被害数は日毎に増加傾向にあり、食肉に対する不安心理が蔓延しています。何故、四ヶ月も経つまで放射能汚染という極めて…

中小・零細企業生き残り作戦、市場占有率の話

市場占有率とは、ある特定の市場全体の中で、我が社の商品やサービスがどの位の割合を占めているかを示す比率で、マーケットシェアとも言われいます。 市場占有率という概念は、ランチェスター戦略から導き出されたもので、昭和47年「田岡信夫」氏がランチェ…

業績不振をデフレ不況のせいにしていませんか?

「小阪裕司」という人をご存じですか? 情報学の博士号を持ち、人間の感性と行動を中心とする独自のアプローチでマーケッティング戦略を展開する気鋭の学者兼コンサルタントです。 不況で安売り合戦が当たり前になっている今日、安くしなければ売れないと言う…

最近、奇妙な現象が起きていませんか

6月2日の管総理の退陣劇は、いわゆるスネークアタックであり、それ以降異常な現象が連日連夜無批判にしかも興味本位に報道されていることに違和感を覚えているのは小生だけでしょうか。正統性を失った政権には何が起きても不思議ではありませんが、今日の現…

スネークアタック

スネークアタックとはご存じのとおり、卑怯で卑劣なだまし討ち、の時に使われる言葉です。日本の真珠湾奇襲攻撃の時にルーズベルト大統領が言った言葉で、人口に膾炙されています。 あのとき、日本政府からの最後通牒を作戦開始ハワイ時間7時49分より30分前に…

下手な鉄砲、数を撃っても当たらない

国税庁は4月28日、「平成21年度分法人企業の実態」を公表しました。これによりますと全国の法人数は261万7,064社、このうち利益計上法人は71万552社で、残りの190万157社が欠損法人で、その割合は72.8%となり、前年度の71.5%を上回り、欠損法人割合は過去最高…

ユッケ食中毒事件の教訓

焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で4人が死亡、数十人が重傷の衝撃的な食中毒事件が起きたと報道されたのが4月29日。既に3週間が経過し、風化の兆しさえ見え始め、事件の本質に迫る姿勢が見えてこないことを危惧している一人です。 派手な土下座謝罪会見で…

EM技術の凄技について

5月3日号で、放射能対策の裏技として紹介したEMについてお話しします。 EMとは、ご案内のとおり琉球大学の比嘉教授によって開発されたもので、乳酸菌、酵母、光合成細菌、糸状菌という良い役目をする菌の仲間たちが一緒になって働く有用微生物群のことを言…

身近な放射能対策、表技、裏技について

福島原発事故はレベル7に引き上げられ、チェルノブイリ事故と同レベルとなり極めて危険な状態であることが判明した。東電、政府の対応の拙さと不誠実さが暴露されたことになる。 東電は先日、事故処理の工程表を発表し収束状況について述べているが、この中…

決断力なきリーダーの罪

今日は4月22日、あの「東日本大震災」から早くも40日以上経過した。福島原発事故を含め、被災地の状況は好転しつつあるのか、被災場所によっては事態が長期化し悪化する傾向にある。 今回の大震災は未曾有のもので、正に国家の非常事態であることは誰もが認識…

世界の至宝「日本」

近代日本の発達ほど世界を驚かせたものはない。この驚異的発達を可能にしたものは、他の国が決して持ち得ない何ものかであるに違いない。私は思う。この国の三千年の歴史こそ、それなのだ。これほど長い歴史を通して、不変の盟主をいただいているという事実…

対症療法と健康について

対症療法とはご存じのとおり病気の原因に対してではなく、そのときの症状を軽減するために行われる治療法を言います。病気以外では、根本的な対策を離れて、表面に顕れた状況に対応して物事を処理する場合にも使われています。 今回は、肩こりや頭痛、腰痛、夜…

名ばかりの経営理念

以下の経営理念は何処の会社ものかご存じでしょうか? 「エネルギーの最適サービスを通じて豊かで快適な環境の実現に貢献します」 この「経営理念」は、私達のグループが、世の中に存在し、企業活動を行うのは何のためか、と言う存在意識を示したものです。「豊…