張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

2010-01-01から1年間の記事一覧

新年度はインフレ傾向が強まる。

12月30日の日経を読んだ人は理解したと思いますが、次の記事が掲載されていました。「2010年の商品市況は金属や穀物など国際商品、野菜など生鮮食品を中心に値上がりが目立った。国際商品では金や銅が過去最高を更新し、小麦や大豆も異例の高値となった。産業…

間違いやすい月次業績の読み方

長引くデフレ不況の中で、必死の経営努力をしても業績が伴わない企業が、8割近くになっていることが統計上明らかになっています。このような環境の下では、ともすれば経営者は企業の内部に目を向けがちとなります。曰く、月々の経営資料を正確に把握するため…

中小・零細企業の戦い方の原則とは

中小・零細企業が生き延びていくためには、お客様の要求を知り全社を挙げてこの要求に応え、結果として企業継続の原資である付加価値を頂く。と言う構造になっていることは既にご存じのとおりです。 企業の外部には常に同業他社の存在や異業種からの参入という…

理念型経営の事例紹介

「張子房塾」では、予てから事業経営の中心に「理念型経営」の実践を薦めて参りました。これまでに中小・零細企業が生き延びていくためには「経営理念」の確立が不可欠であることを語りかけて来たことはご承知のとおりです。 12月6日、この「理念型経営」を旗…

戦略なき事業仕分け

昨年から今年にかけて現政権の事業仕分けがマスコミの話題となりました。まるで水戸黄門が葵の印籠を翳して、悪代官を退治する勧善懲悪のストーリーに多数の国民は溜飲を下げました。ところが直近の事業仕分けでは仕分け人と各省庁の大臣とが衝突し、党内に亀…

デフレがパラダイムシフトを誘発させる

パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが、革命的もしくは劇的に変化することを言う。(ウキペディアより) 平成16年1月実業之日本社発行の「世界デフレで甦る日本」の著者長谷川慶太郎氏…

もしも企業経営だったら

今、話題の尖閣列島ビデオ事件の対応について、企業の経営に当てはめると、その会社は完全に倒産します。何故か。企業存続の絶対条件はお客様の存在である。お客様があって我が社が存在するという根本原則を忘れているからである。 例えば我が社が不良品を検…

職を賭した憂国の志士?

平成22年11月5日、9月7日に尖閣列島で海上保安庁の巡視船に衝突した事件の映像がインターネットの「ユーチューブ」で流出し政府やマスコミが大騒ぎになっています。ハンドルネームは「SENGOKU38」と言うユーザー名で、いかにも意味ありげな人を食った方法で…

奇貨居くべし・・・自民党の復活はあるか?

「奇貨居くべし」とは「張子房塾2008年2月8日号」で解説しましたが、再度掲載します。出典は「史記」の呂不韋伝からで、現代意訳は「得難い好機を逃がさずに利用しなければならない」と言う意味に使われています。 10月31日の産経ニュースで、次期衆議院選挙…

納税意識と堅実経営の関係について

憲法第30条で「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う」と明記されていることはご存じのとおりです。このことから、経営において税金はコストであると認識し、積極的に合法的にコスト削減に努力するのが経営者の重要な業務となっております。 税…

多忙な経営者が陥りやすい陥穽とは

次の文章はいつ頃のものか解りますか。曰く「今時の人は、口癖のように忙しいという。しかし、そのしているところを見ると、実際に必要な事をしているのは十の中の一、二に過ぎず、つまらない仕事が、十の中のうち八、九である。そして、このつまらない仕事を必要…

戦略無き国家の醜態

戦略とは読んで字のごとく戦いを略することで、今から2500年前の「孫子の兵法」の中で有名な言葉がある。孫子曰く、「百戦百勝は、善の善なるものに非ず、戦わずして人の兵を屈するのは善の善なり」に共通している言葉である。戦略とは豊富な知識と高度な知恵…

「孫子」を忘れた姦雄

先の民主党代表選挙で、政治とカネのネガティブキャンペーンの最中にもかかわらず、あえて立候補に及んだ裏には、日本の将来に対する危機意識があったと推察する。しかし、結果はご承知のとおりとなってしまった。危機意識の高揚からの出馬であれば「孫子」…

最近おかしな理論がまかり通っています。

民主党代表選が白熱して、おかしな理論がまかり通っていることに違和感を覚えているのは小生だけではないでしょう。 曰く、「一に雇用、二に雇用、三に雇用」のスローガンを掲げて国民に訴えています。また、先の参議院選挙では「増税すれば景気が良くなる」…

戦い方のコツ

8月28日号で魏の「曹操」は治世の能臣、乱世の姦雄と言われたことを紹介しました。姦雄とは世に言われる悪徳のイメージではなく、強いリーダーシップを備えた戦略家と言う意味で使われています。その曹操は実は「孫子」の研究家として有名で、自ら「孫子注釈…

事業成功の秘訣は定義づけにありパート2

昨年の6月に「事業成功の秘訣は定義づけにあり」と言うタイトルで定義付けの重要性を2回に渡って解説しました。一年を経過した今日、デフレは更に進行し先行きの不透明感が増しています。このような時こそ定義付けの重要性が不可欠となっているのです。 本来…

治世の能臣、乱世の姦雄

三世紀の初め中国は魏、呉、蜀の三国が天下統一を目指して覇権を争ったいわゆる三国志の時代の史実を陳寿が正史「三国志」を、これを下に小説を書いた羅貫中が「三国志演義」を著し、21世紀の今日でも人気が衰えていない。 「三国志演義」での魏の曹操は徹底し…

日本は「空気」が支配する国である。

尊敬する政治学者であり経済学者でもある(小室直樹教授)が「信長」という著書を発刊した。この中で日本人特有の考え方を紹介している。紹介本は山本七平の「空気の支配」についてである。日本人は大事に当たって、事の是非善悪を論ずるのではなく、特殊日…

とてつもない偉大な改革者かも知れない。

明治28年に勃発した日清戦争は、朝鮮半島の独立を求めて戦われたことはご承知のとおりです。清国は中華思想に基づいて韓国を属国扱いし、日本は南下するロシアの脅威を防御するためには、地政学的に韓国の清国からの独立が不可欠であるとして戦い、戦勝国の…

今、起きつつある現実

ここ数日の間に各マスコミが中国の空母建設が現実味を帯びて来たことを報道していることに気付かれたでしょう。中国の計画では、2020年までに防衛ラインを第二列島線(伊豆諸島を起点に、小笠原諸島、グァム、サイパン、パプアニューギニアに至るラインを言う…

今、不思議な現象が起きています。

先の参議院選挙で民主党は「財政再建は、未来へのチャレンジだ」と言って、「日本全体の債務残高はもうすぐ900兆円。収入以上の借金を続けるこの国の運営は、どう考えてもおかしい」として、諸悪の根源である「特別会計」にメスを入れずに増税路線に走ったこと…

いよいよ始まったパラダイムシフト

ブログナンバ-146号で、電気自動車が与える業界衝撃波について説明しましたが、いよいよ中小企業群が起ち上がりました。日経新聞7月28日号で「大阪・門真と守口、中小、電気自動車に走る」サブタイトル「家電の町、技術の蓄積活用、商工会議所も開発推進」…

猛暑対策の簡単な裏技を紹介します。

今年の梅雨明け後の猛暑は異常です。毎日全国各地で熱中症による死亡事故が報告されています。今や熱中症に対して神経過敏になっているようですが、充分な対策は必要です。 先日、知り合いのケアマネジャーから虫さされ対策の裏技を聞いてきました。普通虫さ…

何か変だよ保証期間

高額商品の耐用年数をご存じでしようか。木造住宅は22年、乗用車は6年。それでは保証期間はどうでしょうか。木造住宅で最長10年、乗用車で最長5年です。保証期間割合は木造集宅で45%、乗用車で83%です。違う性質の商品を比べることはおかしいと言う人もいる…

主婦の素朴な一念が国を動かした。

平成22年7月7日付の朝刊各紙で重大な判決が出ていたことをご存じでしょう。「恣意的な行政をただした二重課税訴訟、国側全面敗訴」の見出しで、概要は以下のようです。 日経新聞より・・・死亡した人の相続人がもらう生命保険金は遺産と見なされて相続税の課…

ねじれ国会は本物政治への一里塚

7月11日の参議院選挙は与党の安定多数期待を裏切り、野党の多数当選で、ねじれ国会が実現しました。これは民度の高い国民が見せた見事なバランス感覚の結果であります。日本民族万歳!!! 民主党の敗因は唐突な消費税問題であると言われていますが、それな…

あの「宝の持ち腐れ」がついに起ち上がりました。

昨年1月22日のブログで、素晴らしい環境にありながら、ビジネスに生かし切ることで出来ず悩んでいる会社を紹介しました。 曰く、「ミネラル豊富な天然水を活用するビジネスモデル、美味しい(信州サーモン)を目玉として売り出すビジネスモデルを確立すること…

全くおかしな理論が横行していますから注意して下さい。

民主党が選挙公報「財政再建は、未来へのチャレンジだ」の中で、とんでもない文章を掲載し、国民をミスリードしようとしている意図が目にとまった方も多いと思います。曰く、「日本全体の債務残高はもうすぐ900兆円。収入以上の借金を続けるこの国の運営は、どう…

言うは易く行うは難し

6月28日の日経産業新聞datafocus欄で上記のタイトルが目にとまった。サブタイトルは「中小企業、経営理念実践出来ていますか?」。 1都10県の中小企業製造業を対象にした関東経済産業局の委託調査によって次の事実が判明したと報道されていました。 曰く、今…

やがて日本は「国家社会主義」の採用で衰退する

管総理大臣が来たる7月11日の参議院議員選挙に向けて重大な発言をし、一挙に消費税増税路線が表面化してきたのはご存じでしょう。主旨は増税することによって景気を回復することが出来るという理論です。曰く、「景気が悪くなると人々はお金を使わないので、…