張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

最後の将軍

司馬遼太郎歴史小説「最後の将軍」は、開国か攘夷か、佐幕か倒幕かを巡る政治的混乱の中、将軍後見職として華々しく政界に登場した後の十五代将軍徳川慶喜。優れた行動力と明晰な頭脳をもって、抗しがたい時勢の流れに自ら幕府を放り去らねばならなかった。「最後の将軍」の感想より抜粋。

それでは平成の最後の将軍は誰でしょうか?
2009年、自民党の消費税増税路線に対し、「シロアリ退治なき増税反対」を含むマニフェストを掲げ、それを信じた圧倒的多数の国民によって政権を奪取した民主党。3年間の実績は、マニフェスト違反のオンパレード。特に消費増税については、財政再建のため、社会保障と一体改革のため、ギリシャ化防止のため等の美辞麗句を並べ立て、あろう事か、かつての政敵に抱きつき、強引に増税法案だけを、国民の7割以上の反対を押し切って通してしまった。

この結果、民主党は分裂し、「騙しのテクニック」を使った民主党に対する国民の怒りは頂点に達している。この中での次期総選挙で民主党の当選者は三分の一に激減し、民主党は3代目で崩壊。野田総理民主党を潰した最後の将軍として歴史に残ることになるでしょう。

さて、「身から出た錆」という言葉をご存知でしょう。意味は自分の犯した悪行のために、自分自身が苦しむこと。(語源、由来集より)

最初に民意を問わなければならない消費税増税法案を、三党合意という奇策を用いて強引に等してしまった以上、次期総選挙で信を問う事が決まりました。この期に及んで民主党の残党は、マニフェスト違反や理念なき消費税増税により、国民の期待を裏切った結果、国民から怨嗟の的で見られている恐怖感から、解散を出来るだけ先延ばしする方向で動いています。
国民の目は確かです。あれだけのマニフェスト違反を国民の前で演じれば、国益に適った人物でないと判断し、次回は真に国民目線の人物を選択するでしょう。正に、「身から出た錆」の見本と言えます。

しかし、理念なき消費税増税法案は次期総選挙の結果によっては廃案にすることが可能です。日本経済を更に悪化させる消費税増税をどうするかは、国民の選択に係っているのです。
増税の前に、自らの姿勢を糾し、国民の為の大改革を実践してから行うのが大原則ではないでしようか。