張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

文学青年内閣について

一見、誰でも反対できない美辞麗句を並べて、個々の政策に具体性のない内閣が誕生しました。まるで文学青年が将来の夢を語っているようで心配です。政治は具体的な政策の実行で、その目的は、国民の生命・財産・安全を保障するためです。

野田総理曰く、東日本大震災からの復旧・復興と原発事故の早期収束に関わる復興財源には「次の世代に負担を先送りせず、今を生きている世代全体で分かち合い、10兆円以上の増税を実施する」
もっともな意見である。しかし、経済の実態をご存じだろうか。GDPの6割が個人消費、2割が民間設備投資、後の2割が政府等の支出であることはご承知のとおりです。今、デフレ不況で個人消費や民間設備投資が冷え込んでいる中で、増税路線を進めれば一体どうなるのか、過去の歴史から増税路線がかえって不況を拡大させてしまった教訓を学ばなければならない。復旧・復興というインフラ整備には60年償還の建設国債を発行して当てるのが正当な政策である事を理解してもらいたい。

細野大臣曰く、原発事故で放射能物質に汚染されたがれきや土壌の最終処分場について「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮だ」
もっともな意見である。これは沖縄普天間基地移転で失敗し政権を投げ出した内閣にそっくりである。基地の国外移転、最低でも県外移転を宣言し、結果として沖縄県民の期待を裏切ってしまった。放射能汚染物質は一箇所に集中して厳重管理するのが本筋である。これを福島県以外に拡散してどうするつもりなのか。こんな空理空論は結果として福島県民を裏切ることになる事が理解出来ていないのではないか。

小宮山厚生労働大臣曰く、タバコを吸っている人の8割から9割は禁煙したいと思っており、禁煙しようという人の背中を押すような値上げをして欲しいという声が大変多いとして「タバコの販売価格を引き上げることが喫煙を抑制し、国民の健康を守ることに繋がるとして販売価格を一箱700円に引き上げる」
もっともな意見である。8割から9割が禁煙したいと思っているとは、本人の思い込みではないのか。本当に国民の健康を守るためなら、何故有害なタバコを販売するのか。最も簡単に生産を中止すれば済むことである。

「巧言令色鮮なし仁」論語の有名な言葉です。「口先が巧みで表面上は愛想を振りまく人に誠実な人間は殆どいない」と言う意味のようです。一日でも早く具体的な政策を実行して、世界に冠たる日本を再現して欲しいものです。