張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

中村天風先生から教わったこと

今回は、先生の教えの一つ「心身一如」について紹介します。天風会ではこれを「心身統一法」と言います。「心身一如」とは、心身の充実、精神と肉体が一体となること(四字熟語データーバンクより)
天風先生曰く「人間の生命体は霊魂を中核として、精神と肉体とが密接不離一如の状態の下に結合されて作られている」この法則を理解して実践すれば最高の人生を全うできる。ところが現実には、どれも精神か肉体かのいずれかに偏重し、人生を間違った方向に、知らず知らずのうちに導いていると警告しています。

具体的に説明しましょう。人間のDNAは125歳まで生命を全うできるように設計されています。そのために、生命が誕生してから25年サイクルで全ての細胞が入れ替わり、生涯で5回転するそうです。生命が誕生した瞬間から肉体は125歳を全うするため自律神経を働かせて活動を開始します。ところが肉体の進路を妨げる各種の病気であったり、「心(精神)」の作用を間違って使っているのです。例えば取り越し苦労の多い人とか、過度な心配事を多い人は、知らず知らずに肉体の活動を制限しているのです。

「病は気から」と言う言葉をご存じでしょう。気持ちの持ちようで健康体の人が病気になってしまう状態を言っています。と言うことは肉体をコントロールしているのは「心」であることが理解出来ます。

心理実験をご紹介します。屈強な青年を旅立たせます。意味を含ませた人を途中1キロ単位で、くだんの青年に対して(顔色が悪いですよ、どうかしましたか?)と言わせます。最初の二三人には無視していた青年が5人くらいの人に言われた途端、へなへなと座り込んでしまったのです。と言う心理実験です。
現実は「心(精神)」が肉体を支配していることが理解出来たと思います。

「心(精神)」を健全に保護しているのが肉体なのでです。ですから「心(精神)」の作用で、肉体の活動を妨げてはいけないのです。常に肉体に対して感謝の気持ちで、有り難うを唱えるようになれば本来の働きを発揮します。自分の肉体に感謝の気持ちが持てるようになれば、他人に対しても優しさを持って接することが可能なのです。
混迷する時代だからこそ、真理の探究も必要ではないでしょうか。