張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

理念型経営の事例紹介

「張子房塾」では、予てから事業経営の中心に「理念型経営」の実践を薦めて参りました。これまでに中小・零細企業が生き延びていくためには「経営理念」の確立が不可欠であることを語りかけて来たことはご承知のとおりです。

12月6日、この「理念型経営」を旗印に新しく起業した会社の竣工式に参列して来ました。竣工式の挨拶の中で経営理念の発表がありましたのでご紹介します。
その経営理念は一言で「恕」です。この「恕」を実現するための経営方針は「私達は、高齢者の多様で豊かなニーズに応え、安心・安全・快適な生活を支えます」であることも同時に発表されました。

「恕」とは、既にご承知のとおり「論語」の中の言葉です。あるとき弟子の子貢が孔子に「ただ一言で、一生行ってゆくに値する言葉がありますでしょうか」と言う問いに、孔子の答えは「恕」であった。「恕」とは、他人の立場や心情を察すること。またその気持ち。思いやり。と言う意味で、己の欲せざる所は、人に施すなかれ。で結んでいます。

起業時点で「経営理念」を確立し、これを実現するための経営方針を明確にしている経営姿勢は見事と言えます。既に社員教育も理念型経営を浸透させ、来客に対する応対辞令も徹底し、全ての社員が素敵な笑顔でキビキビと行動している姿が雰囲気を盛り上げていました。多分、ここに入居してくる高齢者の方々は一番幸せな人生を全うできるのではないかと思いました。そして、この理念を実践することで堅実経営が結果として付いてくることを確信した次第です。

その名は小規模多機能型居宅介護施設「ななきの家」です。安曇野市七貴所在、株式会社企画が運営する12月開設の新規事業体です。今後の活躍をご祈念申しあげる次第です。
新規の事業体でも「経営理念」を確立し、これを実現するための経営方針を打ち出して、大海原に向かって船出しているのです。ましてや既存の事業体の「経営理念」はどうなっているのでしょうか。