張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

戦い方のコツ

8月28日号で魏の「曹操」は治世の能臣、乱世の姦雄と言われたことを紹介しました。姦雄とは世に言われる悪徳のイメージではなく、強いリーダーシップを備えた戦略家と言う意味で使われています。その曹操は実は「孫子」の研究家として有名で、自ら「孫子注釈」を著しているほどで、これが今日に伝わっている「孫子」の源流と言われています。この「孫子の兵法」を活用して、三国を統一に導いたのです。

孫子」から大きな教訓が今でも生き続けていますが、中でも「軍形編」に勝ち方の極意を書いています。曰く、勝兵は先ず勝ちてしかる後に戦いを求め、敗兵は先ず先に戦いてしかる後に勝ちを求る。(前文省略)。今日においては、戦いに挑む前に、経営理念や目標を明確にし、且つこれを実現するための戦術を具体化してから戦うと必ず勝利を収めることが出来る。一方、経営理念や目標を持たずに相手の仕掛けに対応していただけでは殆ど勝ち目がないと言い、経営理念等の設定が如何に大切であるかを2500年前に言っているのである。

今、民主党の代表選が行われている。何故、代表選になってしまったのか検証が全く行われないまま選挙戦に突入してしまった。先の参議院選挙で管総理は、管内閣に対する信任投票だと宣言した。その結果は民主党の惨敗で、国民から不信任を突きつけられてしまった。にもかかわらず何の反省もなく政権にしがみつこうという姿勢が混乱の根本であり、危機意識を持った小沢一郎が背水の陣を敷いて立候補したのである。金権政治家と言われ続けながら、大方の予想を覆して立候補したからには乱世の「姦雄」として「孫子」を駆使して国家百年の大計を作ってもらいたいものである。

ところで管総理の「日韓併合の謝罪発言」に裏があることをご存じでしょうか。8月29日産経新聞に「御用聞き外交の罪深さ」という記事が掲載されました。これによると謝罪談話を発表する前に、複数の民主党有力議員が訪韓し、「どのような首相談話を希望されるか」と訪ねる一方、韓国側も様々なルートで要望を提示してきた。と。韓国に阿った一方的な首相談話が、日本政府の公式見解として後の内閣の行動を拘束してしまう。日韓併合の真実は「朝日新聞が報道した日韓併合の真実」に当時の新聞記事として生々しく報道されているので、是非読んでもらいたい。
正しい歴史認識が欠如している管総理は限りなく国益を損ない、日本の矜持を辱める人材として認識する必要があるのではないか。
9月14日には日本の将来を決する判断が下される。「孫子の兵法」が生きることを希望する。