張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

最近おかしな理論がまかり通っています。

民主党代表選が白熱して、おかしな理論がまかり通っていることに違和感を覚えているのは小生だけではないでしょう。
曰く、「一に雇用、二に雇用、三に雇用」のスローガンを掲げて国民に訴えています。また、先の参議院選挙では「増税すれば景気が良くなる」と言って消費税増税を打ち出し、国民から惨敗という答えを頂戴したばかりです。

かつての社会党平和憲法を守っている限り、他国から侵略されないという空想を振りかざした結果、実質的に消滅してしまった歴史を辿っているようです。空虚なスローガンでも掲げてさえいれば信じてもらえるという甘えが根底にあるのです。

そもそも「雇用」は独立して存在は出来ません。雇用を生み出すには企業業績の向上が不可欠であるという単純な理論が理解できないでいます。雇用を生み出せば成長につながると言っていますが、こんな事は絶対にあり得ません。企業が成長するから雇用が生まれるのです。全くあべこべの理論を国民に向かってまじめに訴えている姿勢を危惧しています。

そもそも、来年度の予算編成で国債発行額を44.3兆円以下に抑えるという緊縮財政では、ますます景気は悪化します。
緊縮財政の結果、景気の悪化は更に進むことは間違いありません。当然企業の業績も連動して悪化傾向に入ります。なのに「雇用」だけがどうして増大出来るのでしょうか。あり得ないことをあたかもあるように言いつのるのは一般的に「詐欺」と言います。

小泉政権以来、選挙には単純なスローガンが有効であるというアメリカの手法が取り入れられています。
この結果が「一に雇用、二に雇用、三に雇用」と心地よいスローガンが誕生したのです。しかし、このスローガンは明らかに矛盾していることを上記で理解できたと思います。心地よいスローガンに酔い知れるほど国民の民度は低いとは思いません。