全くおかしな理論が横行していますから注意して下さい。

民主党が選挙公報「財政再建は､未来へのチャレンジだ」の中で､とんでもない文章を掲載し､国民をミスリードしようとしている意図が目にとまった方も多いと思います。曰く、「日本全体の債務残高はもうすぐ900兆円。収入以上の借金を続けるこの国の運営は､どう考えてもおかしい」と。明らかに増税を意図した文章であることが伺えます。

それでは言い方を変えましょう。「国民が持っている国債という財産はもうすぐ900兆円。収入以上の財産を持ち続けるこの国民の運営は､どう考えてもおかしい」全く変な理論になってしまいますね。このほか日本は世界一の対外債権国なのです､その額は266兆円。

物事は常に両面から観察する習慣を身につけると相手の意図が理解できるようになります。これは明らかに増税路線に国民をミスリードしようとしている間違った理論なのです。政府の立場から国債残高が900兆円と言っていますが､実は政府の持っている財産は500兆円もあり、純債務は400兆円なのです。

また、先のブログで指摘しましたが、増税することで景気が回復するということを本気で考え実行しようとしている思想もミスリードです。

一国の総理たるもの自分の確固たる信念に基づいて国民を善導することに異議は申しません。しかし、確固たる信念もなく増税路線に与したり、外部ブレーンの言うことを自ら検証もせず､増税すれば景気が良くなると言うまやかしを信じて国政に当たることには重大な禍根を残します。
折しも7月11日は参議院選挙です。政党の真意を見極め将来を託しましょう。