張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

言うは易く行うは難し

6月28日の日経産業新聞datafocus欄で上記のタイトルが目にとまった。サブタイトルは「中小企業、経営理念実践出来ていますか?」。
1都10県の中小企業製造業を対象にした関東経済産業局の委託調査によって次の事実が判明したと報道されていました。

曰く、今回の調査で黒字基調の企業と赤字基調の企業との間では経営理念の実践度合いで差があることが解ってきた。経営理念を明確にしている割合は両基調とも高い水準にあるが、経営理念を「ほぼ実践出来ている」と答えた比率は黒字企業で24.3%であったのに対し、赤字基調の企業では8.7%と3倍弱の開きがあった。経営理念を作りっぱなしにせず、社員がよく理解できるよう社内に浸透させる工夫や、経営者自ら行動を起こし、社員に具体的な行動を促す努力が大切と言えそうだ。と結んでいます。

以前から「張子房塾」で「理念型経営」の実践を何回にも渡って薦めて参りましたが、データーによって証明されたことになります。

上の記事で「経営理念」の実践度で3倍の開きがあることが理解できたと思いますが、殆どの企業はこの大切な「経営理念」すら明確にしていないのが現実なのです。これではまるで羅針盤のない航海をしているようなもので、激動する経営環境をうまく乗り切ることは困難でしょう。
人間は万物の霊長として素晴らしい「脳」を持っています。この「脳」をフル回転させる秘訣があります。それはただ一つ「脳」に方向性を示してやることなのです。これで「脳」は安全経営のための戦略・戦術を24時間フルタイムで自動運転してくれます。「脳」の潜在力を「経営理念」を確立することによって活性化しましょう。