張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

チャンスを逃したか?民主党

 8月15日、政権交代が確実視されている民主党鳩山党首が、「靖国神社」問題に関して、参拝する意志もなく「国立追悼施設」を造って、戦没者の慰霊を行うと明言した。どうも民主党の統一見解らしい。

 先のマニュフェストで、諸悪の根源である特別会計を一本化し、無駄と天下りの根絶を訴え、官僚主導による事務次官会議の撤廃という大胆な政策を掲げ、民意がこれらを受け入れ支持率がアップしたことはご存じのとおりである。

 しかし、靖国問題民主党の本質が暴露された。明治以来、日本の将来を願い、志半ばで散っていった英霊は、「靖国」を合い言葉にしていたという。尊い命を捧げた英霊に対し、中国や韓国がA級戦犯を奉っているから怪しからんと言って内政干渉する姿勢に迎合していると判断せざるを得ない。

 そもそもA級戦犯という概念は、戦勝国の違法な軍事裁判で行われた判決で、昭和30年7月の衆議院本会議で「戦争受刑者理即時釈放要請に関する決議」が採択され、昭和31年にA級戦犯全員が釈放されている。その後名誉を回復して法務大臣になった賀屋興宣外務大臣になった重光葵A級戦犯候補の岸信介は総理大臣になっている。
 則ち、この時点でA級戦犯という概念は、日本の立場からは無いのである。この歴史の事実を理解せず、中国や韓国からA級戦犯を奉っているから怪しからんと言われ、唯々諾々と迎合する党に、国家の将来を任せるわけにはいかない。

 福田元首相麻生首相の人気が今一なのは、「靖国問題」の本質を理解する姿勢を示さず、政争の具にしないとか、人の嫌がることはしないとか,屁理屈を付けて回避することが、先の二国に対する迎合であること言う認識が無いからだと思う。政治家は国民の声なき声を聞き取る度量をもってもらいたいものである。
 これでは民主党政権は長続きしないだろう。