張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

定義付けの補助線

 先のブログで、事業成功の秘訣は定義づけにあり、と言うタイトルで概要を説明しました。しかし、内容が抽象的で具体的にはどのように考えれば効果的なのかと言う問題が残ります。
 そこで、今回は定義付けの補助線になるヒントを記載しますので参考にして下さい。

 1.我が社は将来、世の中でどんな役に立とうとしているのか、どんな顧客を相手に、どういう会社にす
  るために働いているのか、何を実現したくてこれまで頑張ってきたのか明確にしてますか。

 2.こういう事業をすることでお客様に係わっていきたい。このことで困っている人を助けたい。と言う
  ような経営者の願望や熱い思いを具体的にイメージしてますか。

 3.全ての事業は生活者のために存在する。最終の生活者を思い浮かべ、評価されるような事業をイメー
  ジしていますか。

 4.我が社の業務について、本当は何をする会社なのか原点にかえって見直す姿勢がありますか。前回の
  プログで紹介した鉄道業の定義づけ然り、同じ運送業でも、商品を単に運搬するという発想から、
  ハッピーライフを支援する。と言う発想に転換すれば多角度からの視点から全く新しいビジネスチャ
  ンスが生まれてくる可能性があるのです。

 5.誰に、どのような商品やサービスを通じて、お客様の事業に対してどんな支援や貢献が出来るか、そ
  の為に我が社の存在意義をどう発揮させれば良いか考えていますか。

 6.我が社の製品は、お客様が、誰と、どんな生活を実現するために必要なのか。我が社だけが提供でき
  るものは何なのかという問いに答えていますか。

 7.価格が安い、便利だ、美味しい、早い等々の表現は他社との比較で言う言葉である。これらは基本的
  に強者の戦略で、弱者がこれに対抗すれば殆どが失敗します。

 弱者である中小・零細企業は徹底した定義付けを行い、強者といえども絶対に勝てない対策を講ずるのが経営者に与えられた使命であると言えましょう。世界的な波乱の中で生き残りを賭けるには、今が最大のチャンスであると自覚すべきでしょう。