張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

見事に隠蔽された重大な真実

 情報は送り手の意志によって操作され、恰も真実である如く報道されるケースがしばしばあることはご存じでしょう。
 情報操作の身近な事例がありますので参考にして下さい。

 6月24日午後1時、現政権のナンバーツーである与謝野財務大臣迂回献金問題が発覚した。大臣は記者会見で、法的には問題ないと説明した。この言葉どこかで聞いたことありませんか。そうです。小沢一郎代議士に対する献金問題で、法的には問題ないと説明しているにも関わらず、説明責任を果たしていないとマスコミを扇動し、民主党党首の座から引きずり下ろした事件です。本来ならば迂回献金問題は麻生内閣の時限爆弾となるなるところでした。

 6月24日午後7時、東国原知事の次期衆議院選挙で、総裁候補として遇するならば考えても良いと,古賀選対委員長との会談を発表した。これが東国原劇場の始まりとなり、これをマスコミが一斉に取り上げ大騒ぎとなり,今でも余震が続いているほど効果的なタイミングであった。これで与謝野財務大臣迂回献金問題はいつの間にか何処かに飛んでしまった。

 6月30日、今度は民主党鳩山代表の「故人献金」が問題となり、こちらの方は証人喚問の有無についてマスコミを賑わしている。

 この一連の報道は「常に両面とも考え、どちらが主流かも考える習慣」を活用すればおおよその筋が見えてくる。
 一般的に目立つ方の側は,実はごく少数の例外的な部分が多く、目立たない側が圧倒的多数例であることが普遍的なのである。

 東国原知事は政治に関心が強く,独学で勉強した努力家であることは周知の事実である。いくらタレントで名前が売れたとしても所詮一地方の県知事である。他県の知事が今回のような言動をしたらマスコミは飛びつくだろうか。本人の希望的観測をこれほどまでに大きく報道した裏には、重大な真実が隠されていると言わざるを得ない。見事なシナリオライターである。でも国民の目は節穴ではない。