張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

強者の戦略 価格競争

 激動する経営環境の中で目立っているのが価格競争です。経営者であれば有名なランチェスターの法則をご存じと思いますが、価格競争というものは本来強者の取る戦略なのです。競争相手を叩きつぶすために価格競争に持ち込み、相手が資金的にギブアップするまで続けます。

 有名なユニクロは新アイテムの投入で、あっと驚く低価格で話題をさらいました。低価格でも利益が確保できる仕組みを作ったからです。低価格でも利益が確保できる仕組みを作らずに、闇雲に価格競争に巻き込まれれば、中小・零細企業は必ず破綻します。中小・零細企業は明確な付加価値計算を行った上での価格競争なら理解できますが、それ以外に巻き込まれると将来はありません。

 強者に勝つ弱者の戦略は価格以外に付加価値を付けることに主眼を置かなければなりません。その為には、我が社はお客様のために何が出来るのか。我が社は何のために存在しているのか。と言う命題に応えるだけの準備を怠ってはならないのです。これが経営者に課せられた使命なのです。これが「理念型経営」を進める所以なのです。

 パラダイムシフトが起こっている今日だからこそ、経営者は常にアンテナを高く張って、情報を入手し、即実行する積極性が求められているのです。宇宙の意志が、今日の混乱を起こし、経営者の自覚を促していると理解すべきでしょう。「理念」が明確になれば,脳細胞の法則から脳はフルタイムで実現に向かって行動を起こすように指令を出し、結果として「理念」実現に一丸となって邁進することで出来るのです。

 価格競争に巻き込まれると言うことは、「価格」以外に提供するものが無いからです。それでは絶対に強者には太刀打ちできません。強者に打ち克つ「理念型経営」を勇気を持って今こそ実践すべきではないでしょうか。百年に一度の激変に恐れることはありません。チャンスは常に足下にあるのです。