張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

お宝発見方法

 金融恐慌の煽りを受け、実体経済が今まで経験したことのない激減に襲われ、まもなく一年になろうとしている。薄明かりが微かに見える僅かの回復が期待値として出ているが、回復には時間が掛かるものと覚悟しなければならない。

 中小・零細企業経営者には、焦りや諦めや怒りが混ざり合い、打つ手に決定打を欠いているところが多い。結果として、政策が悪い、環境が悪い、取引先が悪いという、人便りの姿勢に陥り、一番大切な自分は一体どうするのかという観点を見失いがちである。

 以前のブログで「定義付けの補助線」について説明した折、(1)我が社は将来、世の中でどんな役に立とうとしているのか、どんな顧客を相手に、どういう会社にしたいのか、何を実現したくて頑張っているのか明確にしていますか。(2)こういう事業をすることでお客様に係わっていきたい。このことで困っている人を助けたい。と言う経営者の願望や思いを具体的にイメージしてますか。その他云々と明記しました。

 具体的に話しましょう。貴社は過去の取引についてどれだけデーターベースを作成し、活用していますか。殆どの会社はデーターベースの重要性を理解していません。自社で製造した物件や、販売した商品に対しどれだけ情報を蓄積し、活用していますか。

 実は一般の家庭では業者に対する正しい情報は殆ど持っていないのが現状です。例えば家電製品が故障したらどうしようとか、雨漏りや壁の塗り替えをどうしようとか、不況で元の業者が壊滅してしまっている今日、途方に暮れているのが現実で、私の所に信頼の置ける業者を紹介して欲しいと依頼が結構あるのです。
 これだけで従来の業者の手抜き具合がわかり、元の業者には頼みたくないという真理が理解できるのです。これからは新規顧客だけではなく既存の顧客に注視し、マーケットを広げる努力をするならば結果として解決の道が開けてくるのである。

 既存のお客様にどう対応するかで勝負は決まり、無尽蔵のお宝発見が可能なのです。データーベース構築と活用に活路を見いだすべきではないでしょうか。