張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

本当は凄い、日本の財政運営!!!

世界で唯一、国民生活を守りきった財政運営に誇りを持とう!!!
このタイトルに戸惑いを持った人が大半でしょう。日本の国債は1千兆円にも達し、財政赤字を解消するため消費税の増税を行おうとしている政府に、何を血迷っているのかと思うのが当たり前の神経の持ち主です。

政治は、結果責任と言われています。どんなに理路整然と説明しても結果がついてこなければその政策は失敗です。

それでは本題に入ります。
先ず、1929年は米国のウォール街で株の大暴落が起き、世界的な大恐慌となり、これが第二次世界大戦の導火線と言われています。この時、米国のGDPの1年分の富が消失し、4年間で50%もGDPがダウンしてしまい、国民生活は困窮した歴史を学びました。

では、日本のバブル崩壊による滅失はどうだったのでしょうか。バブル崩壊により3年分のGDP、約2千兆円が株と土地で泡と消えてしまったのです。これは米国の大恐慌の3倍に相当する大規模なもので、財政の常識に従って運営していれば、今頃はペンペン草も生えない惨状になっていたと言われています。

ところで、日本のGDPバブル崩壊にも拘わらず一度も前年比を割らないで増加していたことをご存知でしょうか?1980年に269兆円のGDPは2013年には527兆円に倍増しているのです。これは1929年に比べ特出すべきことなのです。この秘密は、税収の減少を財政出動によって賄ってきたからです。10年間で約460兆円の国債を発行して、財政出動を行い国民生活を守ってきたのです。この結果が一千兆円の国債となったのです。

経済が疲弊し、国民の消費や民間企業の設備投資が振るわないときは、財政出動によって経済を支えるのが大原則なのです。これを無意識的に行ったのが日本政府です。

当時、この政策は世界から笑われました。FRBの、バーナンキ議長は、ドルを刷ってヘリコブターからばらまけば景気は良くなると豪語していたことはご存知でしょう。
ところが、今では増税と財政緊縮は絶対に行ってはならないと主張し、2013年1月、いわゆる「財政の崖」を回避したことはご存知でしょう。

今や、日本の財政運営は世界のモデルになっているのです。不景気の中で緊縮財政を行えば取り返しの付かないことになる事は1929年が物語っています。
以上は、リチャード・クー野村総合研究所創発センター主任研究員・チーフエコノミスト)の「バランスシート不況」の講演より意訳しました。

戦前、アインシュタインが日本を離れるとき語った言葉がございます。曰く「我々は神に感謝する。神が我々人類に日本という国を作って置いてくれたことを」