張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

リーダーの心得について

8月1日号で「理念型経営」を「稲盛経営12ヶ条」から学ぼう。と言うタイトルで説明しました。
今回は、これを実践に移すリーダーは如何にあるべきかについて「脳力開発指針集」から抜粋して説明しますので参考にして下さい。
心得1
自分自身を鍛えずして、部下を鍛えて欲しい、人材を広く求めたいと言う考えを基本的に持っているリーダーでは成功は難しい。自らも一緒に自己啓発、自己訓練に本気で励んでいく姿勢や努力がないようでは程度の高いリーダーとは言えない。
心得2
組織内の変革は、上が変われば下も変わる結果となり、下が変われば上も変わる結果となる循環の原理を理解する必要がある。鉄則は先ず自ら変わるべし。リーダが先に変化するのがコツである。
心得3
指導の本質は、知らないことを教えてやるということではない。部下をその気にさせ、その方向に向かわせ、部下が自らの力で向上していくための原理を解らせることが指導である。
心得4
自分の言うことを素直に聞いてくれる人だけを相手にして指導者気分に浸っているほど馬鹿げたことはない。自分を批判したり、反対意見を述べる人を遠ざけるようになったら最早凋落が待っているだけである。
心得5
指導者というものはあまり前面に出て目立ちすぎるべきではなく、一歩下がって目立たないところで必要な手を打つ形が望ましい。
心得6
指導や説得の根本は、情緒的な訴えの面と理論的な面があり、双方とも同時に必要である。また、指導や説得が本当に力を発揮するには、思いやり、誠意、愛、慈悲と言った真心が根底になければならない。
心得7
指導したとおりに部下が動かないのは、まだメリットを感じていないか、あるいは期待していないからである。メリットを感じれば自ずから行動する。だから部下を非難したり、馬鹿にすることは指導者失格である。
心得8
本格的な指導の展開には、理論と情熱と信念が不可欠である。
心得9
人間行動の基本的動機として恐怖に属する面と、利益やメリットに喜びを感じる面がある。恐怖の動機付けは短期的には必要な場合もあるが、長期的には利益やメリットを動機付けすることを基本とすべきである。
良きリーダはかくの如くありたいものです。