張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

病と病気について

以前のブログで「似て非なるもの」の事例として「塩と塩分」、「水と水分」の説明をしました。「似て非なるもの」とは、一見、よく似ているように思われるが、その実は全く異なると言う様子を表す表現方法です。

今回は、中村天風の「真人生の探究」の中から表題についてご紹介しますので、活用して下さい。
中村天風曰く。病の時は何の種類であっても、肉体は出来るだけ安静にし、体の運動を伴う事は極力避けなければならない。同時に最も重要なことは、その疾病症状がどんな程度であっても、精神的に、その病に負けては決してならないと言う事柄である。というのは、精神的にその病に負けると、何時しか「病を病気」という厄介千万のものに変化させてしまうからである。

病と病気、恐らく大部分の人が、これと同じ事、一つ事と考えていないか。あたかもそれは女性のことを婦人と言うごとく。しかし、病と病気とは、その名称ははなはだ似ているが、内容は異なるものであって、厳密に言うと相当に相違するものがあるのである。

従って病を病気に変化させると、率直に言えば、早く治る病を長引かし、軽くする病気を重くし、時には死ななくても良い病を死に転帰させてしまうという、不幸な結果を招く厄介千万な事態を誘発するのである。

例えば原因不明の発熱なり、または平常覚えないような不快感や、違和感ないしは疼痛感を身体に感じたりする、それは確かに肉体のどこかの部分に健康障害が生じたためで則ち病である。

ところが、それはそのまま適当の手当を施せば、寿命の終わる時の病でない限りは必ず治癒するが、先ずたいてい人は、そういう場合、自分の知識を基準にして、あれこれと批判を始める。言い換えるといろいろの推量的判断で自己診断する。そしてその自己診断を下として盛んに心配を始める。何か悪性の病の前兆ではないかと取り越し苦労や神経過敏となってしまい、人間が本来持っている自然治癒力を極度に阻止してしまう危険がある。だから病を気にするという消極的な精神態度を払底する必要がある。と。気候変動が大きい時期です。病にかかっても病気にならないように頑張りましょう!
詳しい内容を知りたい人は中村天風の著書を紹介します。