張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

人頼りの姿勢を直して挑戦しよう

 人頼りの姿勢が強い人の特徴は、愚痴を言ったり、不平不満を口癖にしたり、うまくいかないのは人や周りのせいにする傾向が強い人です。この特徴を持った人が経営者になれば問題が起きてしまいます。
何故か?
 経営とは環境適用業と言われ、環境に順応しなければ生き延びることは出来ません。だから今ある条件を使って、我が社を生き延びさせるにはどうすべきかという命題に対し、自らが実践することこそ経営者の仕事であるという認識が失われて、結果として赤字経営を余儀なくされてしまうからです。

 今、予算編成が行われつつありますが「国民の生活が第一」をスローガンにしています。真に「国民の生活が第一」ならば、景気回復政策こそが最重要課題で、一時的な財政悪化を容認すべきであるにもかかわらず、財政悪化を理由に緊縮財政に傾きつつあります。世界中が積極財政で景気浮揚策をとっている中で、唯一我が国だけが緊縮財政ではデフレが進行するだけです。

 しかし、政府の景気対策に全面的に依存する姿勢は、表題の「人頼りの姿勢」に、知らずに陥っているのです。政府の景気対策が悪い、公共事業の大幅カットが悪い、と言ってみても、そこには自分はどうすべきであるのかという主体性が欠けていることを認識すべきなのです。

 かつて、補助金政策に頼り切って衰退した産業として、農業、漁業、建設、繊維、石炭等がありますが、補助金に頼りすぎで主体的な開発努力が失われたのが原因と言われています。

 今日、少子高齢化問題、省エネ問題、IT問題等トレンドが大きく変わろうとしていますが、チャンス到来と認識し、挑戦する姿勢が望まれるのです。高齢化対策としてあらゆる局面でロボットの開発が、省エネ対策として成長分野へのシフト、IT問題には中小・零細企業に画期的なビジネスチャンスとして認識。これらはすべて技術立国日本の独断場のものばかりです。「人頼りの姿勢」が強い人の脳にはビジネスチャンスと言う反応が起きないので、依然として業績向上は望めないのです。
 年も改まり、自分で主体的にやる姿勢を強く持とうではありませんか。結果は業績向上というご褒美が頂けると確信します。