張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

本格的なパラダイムシフトの始まりパート2

サブスクリプション時代を生き抜く秘訣は

 時代が(所有)から(利用)に流れが変わる今日、どのように対応したら良いのでしょうか。事業経営は環境適用業と言われていますが、サブスクリプション時代を生き抜く秘訣は(所有)と言う概念を捨て去ることです。具体的には
1.顧客と長期的な関係を築くために何をすれば良いのか
2.(所有)ではなく結果を期待する顧客に何をすれば良いのか
3.どうすれば新しいビジネスモデルを生み出せるか
4.どうすれば顧客に継続的な価値を提供し、定期的な収益を増やせるか
5.どのように活用すれば我が社の安全経営が可能なのか
6.どうすれば提供する商品やサービスの付加価値を伝えることが出来るのか
7.どうすればサービスの提供を継続させることが出来るのか
 (上記はダイヤモンド社の「サブスクリプション」より)

 従来の取引環境の下では高価格な物ほど売上が不安定となり、損益面でもキャッシュフロー面でも問題がありました。購入する側でも事情は同じです。ところが利用した分だけ定額で支払い、解約は自由と言うことになれば、売る方も収入が安定し、利用する方も資金繰りが安定し積極的な経営が可能となります。

 あらゆるモノが所有から利用に変わると言うことは、どれだけ消費者に密着するかで勝敗が決まります。顧客一人1人が異なる顔を持っていることを認識し,その認識の上にビジネスを構築する。と言うきめ細かさが求められます。正にマスから個の時代となっているのです。

 今日、リース会計制度が変わり、全てのリース資産を資産計上することを義務づけられていますが、サブスクリプション制度ではどのように扱うのでしょうか。「定額利用」まで資産計上となれば貸借対照表が歪んでしまいますが。