張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

歴史の真実 点と線 その1

今日、歴史認識を巡って国内外から問題点が提起され、これに対して日本の政府及び歴史学者から正しい歴史認識に基づいた反論が殆どなされず、傍観者の立場でやり過ごそうとする姿勢に危惧を感じています。
かつて、ヒットラーの下で国民啓蒙・宣伝大臣を務めた「ゲッベルス」は、「嘘も百回言えば真実になる」と言う言葉を残しています。この手法を巧妙に使い日本を貶めるために歴史の捏造を世界に向かって発信している一部の国が存在していることはご存じのとおりです。このままでは世界一卑劣な国の烙印を押されかねない勢いです。黙ってやの過ごせば済む問題ではないと思いますが。

国内においても戦後教育を受けた人たちに、日本の近代史について話しても違和感を以て聴く人が多いことに驚かされます。中にはそんな歴史は学校では教わらなかったと言って拒否反応を示す人さえおります。
これでは捏造された歴史を真実と思い込み、反撃すら不可能で、縮み指向の強い人間となり、世界に向かって躍進する誇り高い日本の姿はなくなってしまいます。

歴史は何のために学ぶのでしょうか。歴史とは過去の出来事の記録ではありません。歴史を学ぶとは、未来な対する洞察力を磨くことである。と言われています。
故事にも「古を以て鏡となさば、興替を知るべし。人を以て鏡となさば、得失を知るべし。・・・十八史略より」。昔の歴史を鏡として、これを写してみれば世の興廃の原因を知ることが出来る。の意味。とか「温故知新」とか、「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」など、正しい歴史認識が大切である事を説いています。

また、正しい歴史認識は「点」と「線」を明確にして行うことが大前提です。歴史認識を「点」で捉えると、情報発信する人の考え方次第でどちらにも解釈されてしまい、発信者の思うつぼにはまってしまう危険をはらんでいます。正に、今日行われている歴史認識は「点」で捉えて、自己に有利な事実だけを針小棒大に宣伝し、相手を貶める意志で行っているのです。靖国問題A級戦犯問題、慰安婦問題、領土問題、植民地支配問題、南京事件問題等々が該当します。
歴史を「線」で捉えることによって、歴史事実の原因と結果が鮮明になり、真実を理解することが可能になってきます。

次回以降、数回にわたって「線」で捉えた正しい歴史認識について私論を述べてみます。これは私論ですが歴史の事実を述べるだけであり、個人的な見解は一切入っておりません。それでも事実は事実なのです。誇りある日本として、歴史の真実の理解に少しでも約立てればと願っています。