張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

幽霊の正体とは?

幽霊だと思ってみていた物を、よく見ると、それはただの枯れたススキの穂であった、と言うことから生まれたようです。その物の正体が分かってしまえば、そんなにたいしたことはなかった、例えに使われています。先入観の怖さを言っている諺です。

ところで、高等数学を使った金融工学がとんでもない賭博資本主義を生み出して、行き着いた先がリーマン・ショック。これを財政出動により、膨大な資金供給を行った結果、今度はユーロ危機に発展し、世界経済は大恐慌に陥りやすい様相を呈しています。折からの円高とデフレの浸透により中小・零細企業は途端の苦しみにあえぎ日夜悩んでいる経営者が多数を占めています。

混沌とした時代だからこそ、我が社は何のために存在するのかの原点を見つめ直し、「経営理念」の策定とそれを実行するための「経営方針書」の作成、次にこれを資金的に裏付ける「経営計画書」の作成が基本となります。

しかし、基本どおり行うと「経営理念」と「経営方針書」の作成段階で躓いたり、多大な時間を犠牲にしてしまう事例が見受けられます。これでは所期の目的を達成することは不可能です。中小・零細企業には悠長な時間的余裕を与えてもらえません。

そこで「逆もまた真なり」で先ず「経営計画」を先ず作成し、我が社が生き延びていくためには最低限何をどうするかの「解」を経営者に求めるように作っていきます。この最低限の条件をクリアーするために不退転の決意で「経営理念」を作成し、これを実現するための「経営方針書」を作成し、社員一丸となって行動する体制造りが事態解決の基本である事を理解してもらいたいのです。

これが実現すると、先が見えない不安がいつの間にか解消され、幽霊の正体が分かってしまうのです。
逆算からの発想によるシミュレーションソフトを活用しながら、我が社の設計図を再構築しようではありませんか。少なくても将来の5年間ぐらいは幽霊に惑わされないように努力しましょう。