張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

星野ジャパンの教訓

 過日、経営理念の話の中で、戦略・戦術の話を覚えていますか。
曰く、「戦略無き戦術は失敗する」曰く「戦術無き戦略は空想である」。金メダル獲得を戦略目標としたことは監督の自由意志で設定することが出来る。しかし、これを実現するための戦術は常に外部との関係で具体的に決めることが不可欠である。「戦術」は千術と言われるくらい、あらゆる対応策を相手との関係で具体化するのが基本である。

 具体的な「戦術」が不透明なまま、いくら監督が金メダル獲得と言っても、対応する選手がバラバラに行動していたのでは、最強の戦力を揃えていても実力を発揮できない事が証明された。
 例えば、国際ルールのボールは日本国内のボールと違っていることを知りながら、何の対応もせずに、直前に渡されたボールが24個で少ないと文句を言ったようである。如何に国際ルールのボールに対する研究を怠っていたかの証左である。韓国では一年前から国内で国際ルールに合わせた対応を行い、如何にして勝つかの戦術を練っていたのである。

 ストライクゾーンの違いについても徹底研究を怠っていたようである。
 韓国戦敗戦後、宮本主将が韓国の気迫に負けた。と言い訳していたが、とんでもない甘えである。プロである以上気迫で相手に負けない精神力を持つことは当然のことである。
 最強の戦力を保持しているというおごりから、具体的な戦術についての対応がおろそかになり、個々の選手の奮起だけを頼りにして、空回りしてしまった教訓を、企業の経営に反面教師として生かしたいと思います。
 正に「戦術無き戦略は空想である」が当てはまる結果となってしまった。金メダルは空想でした。
 精神力の脆さが、米国マイナー選手にも二連敗。具体的戦術の欠如が招いた結果である。