張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

星野ジャバンの教訓その2

 多くの課題を残しながら、北京オリンピックはどうにか無事に終了した事は何よりです。
 星野ジャパンの教訓その2を綴ります。
 帰国後の記者会見から・・・プロの集団にアマチュアの審判団では納得いかないと言ったり、ストライクゾーンが日本の野球と違って、選手が戸惑ったのが、さも敗因であるような発言をしていた。
 これらの事実は日本にだけに適用されたのではなく、出場国全て平等に取り扱われていたのである。
 先にも述べたとおり、これらは全く戦術問題である。戦術とは相手との対応において、具体的にどのような方法を採るかを研究することである。
 ストライクゾーンの研究を怠り、選手の体調や技術がベストで無かったと言い訳しているが、これこそ正に戦術問題で、戦う前に指揮官として当然対処しておかなければならなかったのである。結果論であるがこれらの戦術問題をおろそかにし、戦略だけで金メダルとは空想に過ぎなかったのである。

 かつて、日露戦争日本海海戦の司令長官東郷平八郎が、閑職である舞鶴鎮守府司令長官から、連合艦隊司令長官に抜擢されたとき、何故東郷平八郎を抜擢したか明治天皇から問われた山本権兵衛大臣は「東郷は運の強い男である」と言って説明したので、明治天皇は納得されたという有名な言葉があります。

 究極の事態では「運」の善し悪しが勝敗を決する事を歴史から学んで貰いたかった。
 中日の岩瀬は今期成績が芳しくなかったことは周知の事実である。登板しては敗戦、また登板して敗戦、結果として三度目も敗戦。「運」を考えるならば準決勝では岩瀬を使うべきでなかった。リベンジの気持ちがあったようであるが、個人的感情で指揮官が行動すると結果は最悪である。これらは全て戦術問題の対応のまずさである。これらの理解がないと同じ過ちを繰り返すことになる。
 企業経営も全く同様である。反面教師として理解しましょう。