本格的なパラダイムシフトの始まり パート1
パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的若しくは劇的に変化することを言う(デジタル辞典より)
サブスクリプション革命・・・全ての事業がサービス業になる。
人は何故モノを買ったりサービスを購入するのでしょうか。それはモノやサービスについている付加価値や効用を求めているからです。その本質を捉えビジネス展開に地殻変動を起こしているのがサブスクリプション革命なのです。基本は(所有)から(利用)への大変化です。
従来型の成長モデルはモノを生産し、一方ではこれを利用や消費することによって経済サイクルが成り立っていました。ところが、消費の本質が、モノやサービスが持っている付加価値や効用であることに気付いた結果、(所有)から(利用)に本流が変わりつつあります。特に若い世代の変化が顕著です。
サブスクリプションとはメーカー等が製品を売り切るのではなく、リース契約とは違い、消費者に使った分だけ定額料金で貸し出すことを言います。これからは建機、高額機械、高額家電から始まり、殆どの分野で使った分だけ定額料金を支払う方法が主流となって来るでしょう。
人がモノを買う方法が様変わりし、消費者はこれまでとは違う期待を持ちつつあります。モノを所有するよりも結果を得ることを好むようになります。標準化されたものではなく、絶えざる改善を望むようになります。
売り手の都合で行われる計画的な陳腐化ではなく、常に改善を望み、これまでとは違うスタンスで企業に係わろうとします。そこには製品ではなくサービスを求めようとしています。画一的で汎用的なサービスの価値は失いつつあるのです。
この新しいデジタル時代で成功するためには、企業が変容を遂げる事が不可欠です。新しい顧客は必要な情報やサービスが全て適切なデバイスで、状況に応じて必要なときに提供されることを期待しているのです。
彼らは車に乗りたいのであって自動車を所有したいのではない。テレビの番組を見たいのであって、テレビが欲しいのではないのです。