張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

塩のソムリエについて

塩のソムリエって何?
殆どの人はご存じないと思いますが、10月5日塩尻市において「一般社団法人日本塩ソムリエ協会」主催の検定試験を受けてきました。その中の論文試験の一部をご紹介します。
そもそもソムリエとは何でしょうか。語源は「ワインを専門に」給仕する人のことを言います。フランスでは国家資格となっており,ワインに関するかなり高度な専門知識と識別能力を要求されています。
このことから「ある種のものに専門的知識を持ちアドバイスが出来る人」という意味でいろいろな分野で使われるようになりました。塩のソムリエとは塩に関する正しい知識を持ってアドバイスする資格者を言います。

さて、論文の要約です。
長野県は野沢菜漬けをはじめ有数の漬物県です。長野県は日本一の長寿県を保っていることは、世界一の長寿県と言うことになります。漬物には当然塩が使われますが塩を沢山摂取している県が世界一とは不思議な現象です。
今日、減塩運動が各界上げて盛んに行われています。塩分のとりすぎが高血圧を招き、脳溢血や脳梗塞の原因であると言う理論です。

塩有害説の疑問について
定説の原因となったのはアメリカのメーネリー博士が行った実験です。実験用ネズミ10匹に通常の20倍に当たる食塩を加えた食品を与え続け6ヶ月後に4匹が高血圧になったことが報道され大きな反響を呼んでから定説となってしまいました。これには重大なミスが隠されています。20倍という異常な食塩を与え続けることは実験として意味をなしていません。どんな有用物でも20倍の摂取を行えば害になる事は常識です。
本来ならば通常摂取量で実験すべきだったのです。しかも異常な摂取をさせても血圧の上がらなかった6匹は無視されてしまったのです。
これは、始めに結論ありきで,結論に沿ったデーターだけを示して高血圧の原因であると言う説明には問題があったのです。

これを契機に塩分と高血圧の関係について多くの科学者が実験を行った結果、明らかな因果関係がないと言うことが判明したのです。原因は個人的要素が強いというのか今日の定説となっています。これは先進的な医学者が塩に関する著書を多く発刊されていることから証明されています。
論文の要約は以上です。
果たして検定の結果は如何に?