歪められた税制パート3
今こそ真の勇気を持って欲しい。
真の勇気とは何か。あの新渡戸稲造が明快に答えています。曰く「真の勇気とは、しっかりと立ち上がり周囲を見回して、今なすべき事を見つけ出すことである」。
先月末、昨年まで内閣の経済ブレーンをしていた大学教授が安倍総理と夕食を共にしたようです。その際に、「このまま増税すれば大変なことになる」と増税延期を訴えたようですが、総理は明確な返答をしなかったようです。内心は、増税が半年後に迫った段階で、方向転換する際の混乱をリスクとして考えているようです。要するに、今更止められない、と言うことです。
さて、現在の経済環境はどうでしょうか。米中の覇権争いが厳しくなるにつれて貿易環境は悪化し、経済指標は一段とは厳しさを増しています。ところで「恐慌指数」と言う言葉をご存知でしょうか。投資家が景気判断によく使うようです。いわゆる金と銀の価格差を表し、ゴールド・シルバー比率と言われています。この比率が最近急上昇し85倍にまで達しているのです。経済が安定しているときは平均60倍程度です。
今、決断しなければならないことは、増税延期のリスクと、強行することによるリスクのどちらかを選択するかに掛かっています。全ての経済指標がマイナスを示している環境下での強行は蛮勇と言わざるを得ません。勇気を持って撤退の決意を固め、名宰相として青史に名を刻んでもらいたい。
そして2年後、インボイス方式、単一税率10%。税の三原則を実行して下さい。