張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

劣化した国会議員の正体見たり(下)

 そもそも小池知事は「策士」です。「策士」とは常に謀を用いて巧みに駆け引きする人という意味ですが一般的には裏方です。ところが都知事選挙の時は前知事の失政が追い風となりブームをつくりましたが、冷静に考えると大衆受けするスローガンを掲げ、それにマスコミが乗っかり都議会選挙も大勝してしまいました。しかし、問題を提起して煽るだけで,その後実行に移された政策が殆ど無いことが事実です。

 今度の衆議院選挙でも実現不可能なスローガンを掲げたことが国民に見抜かれてしまい惨敗の原因を作ってしまったのです。例えば消費税増税凍結の財源として,企業の内部留保に課税するという発想は二重課税の最たるもので,優秀なブレーンがいたら事前チェックが出来たはずです。

 かように小池知事には優秀なブレーンが存在せず,独断専行型の性格と思量します。このような人をまるで救世主のごとく考え、希望の党に参加した民主党議員は,人を見る力量が無かったと言えるのではないでしようか。

 人を見る目がない。自己責任という国会議員として最低限の矜持を持たない。結果責任という原理原則も知らない。全て人頼りの姿勢。転向に対する総括も出来ない。これでも劣化していないと言い切れるのでしょうか。

 それにしても長野県第二区の選挙民は神がかり的な演出をしたものです。松本市大町市安曇野市東筑、北安、上水内の有権者数39万人弱で国会議員を2名当選させたのです。希望の党1名と自民党1名。見事な選択でした。