壮大な実験パート2
トランプ候補は行きすぎた市場原理とグローバリズムによって職を失ったり低所得を余儀なくされたかつての中間所得層に希望を持たせることによって票を獲得し、逆転劇を演出して見せました。
方針として、アメリカ経済を復活させるため、低開発国に生産拠点を移していた多国籍企業に国内回帰を強く要望し、不可能ならば重い関税を課すと言って強引な手法を採用しています。これは一国鎖国主義と言われ、自由貿易思想とは相容れないものである。
不思議な因縁があります。
かつて、第一次世界大戦の教訓から、アメリカのウイルソン大統領によって提唱された「国際連盟」は母国アメリカ議会の承認が得られず、中途半端な組織となってしまったため第二次世界大戦を防ぐことは出来ませんでした。
今回、アメリカの強い要望で各国が批准したTPPについて、トランプ大統領は永久離脱を宣言しました。大国アメリカの不参加が、その後の世界秩序を変えてしまった不思議な因縁を、どう理解したら良いのでしょうか。
極端な保護主義が、かつての世界大戦の引き金を引いてしまった教訓を、今、活かすべきではないでしょうか。
今日、不法移民問題でトランプ大統領と司法の判断が真逆となって、混乱を拡大させています。国内秩序の観点から不法移民を制御することには理解出来ますが、少なくても一定の予告期間を置いてから実行すべきではないでしょうか。全ての財産を処分し、新天地での生活を夢見てきた善良な移民までも対象にすることに抗議が拡大している現状から見て、大国としての度量を示してもらいたいものです。
以下、次号に続きます。
方針として、アメリカ経済を復活させるため、低開発国に生産拠点を移していた多国籍企業に国内回帰を強く要望し、不可能ならば重い関税を課すと言って強引な手法を採用しています。これは一国鎖国主義と言われ、自由貿易思想とは相容れないものである。
不思議な因縁があります。
かつて、第一次世界大戦の教訓から、アメリカのウイルソン大統領によって提唱された「国際連盟」は母国アメリカ議会の承認が得られず、中途半端な組織となってしまったため第二次世界大戦を防ぐことは出来ませんでした。
今回、アメリカの強い要望で各国が批准したTPPについて、トランプ大統領は永久離脱を宣言しました。大国アメリカの不参加が、その後の世界秩序を変えてしまった不思議な因縁を、どう理解したら良いのでしょうか。
極端な保護主義が、かつての世界大戦の引き金を引いてしまった教訓を、今、活かすべきではないでしょうか。
今日、不法移民問題でトランプ大統領と司法の判断が真逆となって、混乱を拡大させています。国内秩序の観点から不法移民を制御することには理解出来ますが、少なくても一定の予告期間を置いてから実行すべきではないでしょうか。全ての財産を処分し、新天地での生活を夢見てきた善良な移民までも対象にすることに抗議が拡大している現状から見て、大国としての度量を示してもらいたいものです。
以下、次号に続きます。