張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

壮大な実験パート1

 先ず補助線から定義づけします。
市場原理主義」とは、市場での自由な競争に任せておけば、価格・生産ともに適切に調整され、ひいては生活全体も向上するという考え方です。
グローバリズム」とは、国際社会における相互依存関係の緊密化や通信手段の発達による情報伝達の加速化により、多国籍企業が国境を越えて地球規模で経済活動を展開する行為や、自由貿易及び市場原理主義を全地球上に拡大させる思想。
「覇道」とは、武力や権力によって国を統一し、治めようとする者の道
「王道」とは、徳を持って天下を治める者の道

 さて、行きすぎた「市場原理主義」と「グローバリズム」は結果として何をもたらしたのでしょうか。
 経済規模が大きく、軍事力の高い国が一番恩恵を受け、国際競争力は飛躍的に増加された結果、世界の富裕層上位8人の資産と世界人口73億5千万人の半数に当たる38億人の資産の合計額とほぼ同額という異常な格差が広がってしまいました。
 一方、富裕層や多国籍企業は租税回避を徹底したいたことがパナマ文書で暴露され、強欲さが社会問題となったことは記憶に新しい。

 また、「グローバリズム」の進展により、国境の壁がなくなり国際競争力を高め利益の極大化を求め、低開発国に生産拠点を移した結果、自国の雇用が失われ、国内での所得格差が無視できない状況となってきた。
 このような時代背景の中で行われてのが昨年のアメリカ大統領選挙であった。クリントン候補有利のマスコミ報道を覆し、劇的な逆転劇を演じたのがトランプ候補でした。
以下、次号に続きます。