張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

怒りのエネルギーを我が社の経営に生かそう!

先ず補助線から。
「天の視るは我が民の視るに自い、天の聴くは、我が民の聴くに自う。」(孟子)。
天は,民の目に従って全てを見、民の耳にしたがって全てを聞く。則ち民の心が天の心。民の声が天の声となる。・・為政者は国民の耳目を重んじ、これに従って政治を行わなければならない。と言う意味です。

さて、本題です。最近、麻生副総理兼財務大臣の街頭演説が大きな話題になっているのをご存知でしょう。曰く「この2年間で株価は1万7千円まで上がった。円安にも振れた」と景気回復の実績を強調する中で「その結果として相当の企業が大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか,経営者に能力がないからだ」と。

副総理兼財務大臣は経営者の一層の奮起を促すために敢えて強い言葉を使ったともとれますが,それにしても中小・零細企業の実体を全然理解していないのには驚きを禁じ得ません。これが為政者なのかと。

確かに、円安効果で輸出大企業を中心に増収・増益が実現している反面、輸入価格の急激な上昇と消費税増税で経営が圧迫され、円安倒産が中小・零細企業に集中し、11月までの3ヶ月間で,過去最多を更新している実体をどう説明するのでしょうか。長野県内の仕入れ単価は3.7%上昇している反面、販売単価の上昇は0.3%であると新聞報道があります。

平成24年度の全国の赤字法人割合は70.3%。県別では徳島県が79.97%、長野県は78.47%で全国第2位の不名誉な記録となっています。
この現実を無視した財務大臣の演説は、赤字に苦しむ中小・零細企業の経営者を馬鹿にしているとしか思えない暴言です。好きで赤字を作っているのではない。勿論、自助努力が不可欠であることは十分承知しているはずである。しかし、国民の望まない消費税をアップし、デフレ脱却と言って極端な円安に政策転換したのは一体誰なのか。この反省無くして中小、零細企業経営者を能力不足と言い張る姿勢に義憤を感じます。

ここまで言われて黙っていてはいけません。見事、利益を出して不明を詫びてもらいましょう。その為には経営者の奮起が不可欠です。決意が固まったならばご連絡下さい。一緒になって成功するための経営計画を創りましょう。
なめられてたまるか!!!