張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

付加価値経営してますか

事業経営の秘訣は,他社とは違う付加価値を付けて差別化を図ることです。そんなことは経営者であれば誰でも知っている知識で,今更何を言うかとお叱りを受けるかも知れません。しかし、お客様指向の観点から成功事例を2つ紹介しますので,今後の参考にして下さい。

先ず付加価値の定義から・・・付加価値とは読んで字のごとく、製品や商品が本来持っている価値に,何か別の価値を与えることです。

事例1  着る毛布のお話し
毛布は寒さ対策の定番品で、どの家庭にもあるありふれたものです。このありふれた毛布を家庭内で着られるように加工した企業があります。折しも東日本大震災で節電が国民的課題となり、今日、爆発的な売上を記録し,品切れ状態が続き好みの色を選ぶことが困難となっています。色鮮やかでファッション性に富み,普段は流行を追わない家内が思わず着てみたいと言いました。寒がり屋の人には必需品となるでしょう。季節商品の特性を捉え「売り切り」方法ですから買い損なったら一年待ちです。選択肢は静電防止加工を施したもので4千円前後が良いでしょう。

事例2  LED照明器具のお話し
今やLED照明器具は値段が高いけれど長持ちすることで好評です。使用時間が4万時間ですから、平均的な家庭では8年~10年は使えます。従来の照明器具は灯りをともすだけの機能が主流でした。ところがLED照明器具は専用リモコンを使うことによって多様な付加価値がついているのです。
色調ボタンは白色とか暖かい色が段階的に選択可能で、シーン切り替えボタンは部屋の雰囲気によって、普段の色、黄色っぽい色、白っぽい色に選択可能で、「明」「暗」ボタンは,上の二つの機能を明暗に選択可能でしかもタイマー付きとなっています。ちょっと機能が多すぎるきらいがありますが,結構使い勝手は良いです。使ってしまうと元の照明器具には戻れなくなるくらい便利です。

商品開発の原則は、お客様目線で、お客様の喜ぶ姿、楽しんでいる姿を想像し,その思いを伝えることです。最近の広告は価格指向が主流となってしまい、消費者目線に立った機能の紹介や思いを伝えるものが殆どありません。これでは売上確保は難しいでしょう。
このような成功事例は「ガイヤの夜明け」で放映されていますから,一度見て下さい。必ず参考になりますよ。