張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

何故民主党は凋落したのか

2009年9月から2012年12月までの3年3ヶ月の政権運営で、国家・国民の為に何をしてきたかを問えば答えは見えてきます。

先ず、民主党政権誕生の最大の功労者小沢幹事長を諸悪の根源として断罪し、陸山会事件捜査での検察権力による不当な政治介入に対して何の手も打たず、「小沢派対反小沢派」の党内抗争を一層激化させ、小沢氏を叩くことが国民の支持を得られると勘違いして、これを3年3ヶ月の間政局化させたことが破局の第一歩です。

次に、決定的になったのは、シロアリ退治なき消費税増税は絶対にしないと国民と約束しながら、期待を裏切って消費税増税に踏み切ったことです。

次に、福島第一原発事故に絡み、国民に放射能汚染の恐怖を煽り、一方では復旧・復興は遅々として進まず、統治能力の稚拙さが暴露されてしまったことです。本来は広島・長崎の原爆被害との対比で考えるべきところ、不安心理だけを煽ってしまったことは明らかに失敗です。一説によると広島・長崎の放射能福島原発事故の1万8千万倍であると言われていることから、如何に恐怖心を煽ったかを知るべきです。

敗戦直後とは言え、国は何の対策も出来ませんでした。しかし、その後の被爆者とその子孫について追跡調査を発表して、国民の安心を得るように心がけるのが政権与党の義務ではなかったのでしょうか。事実は真逆です。

これで民主党政権の本心に目覚めた国民は、二度と政権を渡さないためやむを得ず自民党を選択したのです。だから、自民党も「敵失」で掴んだ政権ですから、これを謙虚に受け止めて決して奢ることのないように政権を運用してもらいたいものです。

そもそも、先の衆議院選挙の小選挙区で、選挙民からノーと言われて落選し、かろうじて比例で復活当選した人物が党首になることはあまり聞いたことがありません。それほど人物が枯渇している証拠です。この結果、参議院選挙でも惨敗してしまいました。
今や、解党して真に国民の為の政党に脱皮しなければ明日はありません。民主党という党名にアレルギー反応を持ってしまったのです。

もし、このようなことが企業経営で行われたとしたら、間違いなく市場から退去を余儀なくされるでしょう。