張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

素朴な疑問

東北大震災によって発生した福島第一原発事故は科学の過信と人的ミスである事が判明した。政府の発表によると第一段階の収束は完了し、これ以上の危機は拡散しないと言っている。ところが放射能の危険は収まらず、依然として避難地区の解除が行われず、風評被害にあって困窮している気の毒な被害者が多数存在している。

ところで放射能は目で確認することが出来ず、しかも汚染による危険度も学者によって意見が異なり、恐怖感だけが一人歩きしている感がある。

日本は唯一の被爆国であり、広島・長崎の当時の状況と比較検討し、真実を国民に知らせる義務が政府にあると考えている。中には原子爆弾という一瞬の被爆と今回の原発事故とは違うという意見もあると思われるが、放射能という危険には差異はないと考えられる。

広島・長崎で爆心地から3キロ以上離れて、直接被爆しなかった市民が多数存在している。生き残った人たちの食糧事情はどうだったのか。主食の米や野菜・魚・肉類はある程度放射能に汚染されていたはずであるが、生き延びるために、かつ当時は放射能の知識も不足していた関係で、ごく当たり前に食生活を送っていたと考える。

そこで問題。被爆後の健康状態はどう変化してきたのか、当然科学的な追跡調査が行われたはずである。例えば爆心地から3キロ離れていれば放射能によるがん死亡率は4%以下と低下し、被爆者二世には放射能による影響は殆ど出ていないという調査結果もある。年間100ミリシーベルト以下では専門家の間でも不確定不確実の状況であると言われている。

もっと驚く事実が最近の著書で発見された。それはビキニ核実験で被害に遭った第五福竜丸の無線長が放射能で死亡したと当時は大騒ぎになっていたが、実は売血輸血による急性肝炎である事が判明した。他の乗組員には何の症状も無かったと言われいてる。明らかに何かの意図があっての報道と考えられる。

何を言いたいか。放射能の危険を必要以上に煽っている意図は何処にあるのか?被爆国として比較検討の資料を公開し、国民の不安を除染する姿勢が政府と専門家に求められているのである。
これが最近頭から離れない素朴な疑問である。