張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

指導者の言葉の重みについて

東北地方太平洋沖地震」は未曾有の国難と認識し、一刻も早く「国家非常事態宣言」を宣言し、指揮命令系統を一本化することが不可欠であることを前号で指摘した。この場合、総理は司令長官として陣頭指揮を執ることは当然である。この場合最も重要なことは、危機管理の経験豊富な参謀組織を早急に起ち上げ、その意見を取り入れた陣頭指揮ならば、国難は直ちに解決され、国民の生命・財産・安全が確保される。
然るにこの国難に対処する強い決意が一向に見えず、パホーマンスが先行し、起きてくる問題を解決する後追い対策に終始し、震災後の国民を守りきると言う姿勢が見えてこない。
この優柔不断な姿勢が人材活用に顕れて混乱を増幅させているのが現状である。

曰く、尖閣列島事件のミスリード自衛隊を「暴力装置」と言い放ち、問責決議を受けて辞任した前官房長官を災害復興担当副官房長官に抜擢したこと。これは生命を賭して復興に全力投球している自衛隊の精神を踏みにじる行為である。
原発事故直後、東電に乗り込んだ総理は撤退したら100%会社を潰すと脅しをかけたことはご存じのとおり。我が身を省みず国民の為に原発の極めて危険な消火作業に当たっている隊員に向かって「言うとおりにやらないと処分する」と脅しをかける海江田大臣。平成4年当時PKOカンボジアに派遣された自衛隊を視察した辻元清美議員は復興活動でヘトヘトになっている自衛官に向かってなんと言ったか。曰く、あんた!そこ(胸ポケット)にコンドーム持っているでしょうと言い放ち、自身のブログで「軍隊という組織が如何に人道支援に適していないか」とも記している。(辻元議員の記事はネット参照です。)この人物をあろう事か災害ボランティア担当の首相補佐官に任命。この人事で、本当に陸・海・空三軍の士気を低下させずに能力を100%発揮させることが出来ると考えているのだろうか。まともな常識を持った人間ならば避けて通らなければならない人事である。民主党にはそれほど人材不足なのか?

何故総理や担当大臣が平然と脅しの言葉を使うのか?これは「問うに落ちずに語るに落ちる」と言う言葉から推察できます。人間の脳は今日まで経験した情報を蓄積し、蓄積した情報から物事を判断するように出来ています。と言うことは管総理や海江田大臣の経験則では「危険を感じたら真っ先に逃げる」と言う経験が蓄積されていたのです。だから自分と同様に相手も「真っ先に逃げる」と判断したためにあのような脅し文句が無意識のうちに出てしまったのです。これが語るに落ちると言うことなのです。
指導者の言葉は一般国民より何倍も重く責任があることを自覚して、国難に対処して頂きたい。
今、この瞬間でも被災地の人たちは国家に救いを求めているのです。