張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

何故出さぬ「国家非常事態宣言」を!

国家とは何か。国家とは国民の生命・財産・安全を保障するために存在する。そのための費用を税金という形で徴収していることは周知の事実である。

今回の地震津波原発事故の三重苦は、正に未曾有の国難であり、国家が先頭に立って国民の生命・財産・安全を確保しなければならないときである。そのためには直ちに「国家非常事態宣言」を発令し、情報管理を一元化し、強力な統制力を持って対処しなければならない。そのためには陸海空25万人の全軍をあげて危機に対処するという覚悟が不可欠なのである。
何故軍隊を全力投入するのか。その答えは「孫子」が教えている。曰く「国家百年の兵を養うは、一日これを用いん為である」と。この未曾有の国難に対処するのは陸海空の軍隊しか出来ないのである。孫子の兵法を知らずして指導者に非ず。

何故軍隊なのか。軍隊の最大の特徴は「自己完結性」である。自己完結性とは国家の機能と全く同じ機能を軍隊独自に持っていることである。だから何時何処にでもどんな困難があろうと目的を達成するための全ての機能を備えているのである。今日、未曾有な危機に対して軍隊の出動無くして何時活用するのか。正に今なのである。この投入を5万人から10万人と逐次投入の愚を犯している。全く危機管理が出来ていないと言われても仕方がない。

被災地では、情報不足、食糧不足、燃料不足、人材不足等あらゆるものが不足し、悲痛な叫びを発しながら命を落としている人々が続出している状況をマスコミは伝えているが、茶の間で見ている国民には義捐金を送るとか援助物資を送ることぐらいで、後は何も出来ないフラストレーションがたまりに貯まっている。被災地の人たちのフラストレーションは極限状態である。
被災地の人たちは情報が入らなかったり支援物資が不足しているため不安心理が倍増している。だから的確な情報と支援物資の情報が入るならば不安心理は相当解消し、絶望感や医薬品不足で命を落とす人を救うことが出来るのである。重ねて言う。緊急事態は国家しか対応が出来ないのである。

交通網が遮断している、通信網が遮断しているので支援物資が届かないとか、電話が通じないとか理屈を並べ立てているが、だからこそ自己完結型の軍隊を投入するのである。訓練された軍隊ならば強いリーダーの指示に従って必ず目的を達成することが出来る。

然るにリーダーは官邸に陣取り、東電を怒鳴りつけたり、情報を小出しにして、かえって国民の不安心理を煽っていることに気付いていない。一刻も早く「国家非常事態宣言」を発令すべきである。
世界はリーダーの資質を冷静に分析している。株価の急落、円の異常な高騰等、一説によると株価の下落だけで5兆円の損失と出ている。今こそ、強きリーダーの出現を望みたい。