張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

やってはいけないこと

先ず補助線から・・・偽装の定義には①ある事実を覆い隠すために、他の物事・状況を装うこと②周囲のものと似た色や形にして姿を見分けにくくする事。とあります。
次に王道と覇道の定義。王道とは善き心、善き行いによって人心を掴む統治の方法であり、覇道とは力や権謀術数を用いて人心を支配する統治方法であると言われています。

本論に入ります。先日ビジネス社から、昨年9月に他界した尊敬すべき小室直樹先生の本が出版されました。タイトルは「日本いまだ近代国家に非ず」ザブタイトルは(国民の為の法と政治と民主主義)です。
他界時期と現在の民主党の混迷、中でも小沢一郎代議士に対する言われ無き情報のねつ造に危機感を持った先生の遺作であると判断をして、書店に注文。
入手して早速読み始めたら、以前に読んだ内容にあまりにも似ているので、おかしいと思い書棚を探したらありました。平成6年にクレスト社から出版された先生の著書、タイトルは「田中角栄の遺言」です。

使用している写真は著作権の関係でクレスト社のものは再利用できないので、似たような写真を使用しているものの、文書の内容は一字一句同文です。買い求めたあと最後のページに先生の承諾を経て出版したと記していますが、復刻版であることは、ビジネス社の出版案内のどこにも書いてないのです。
発行日が平成23年1月5日の第一刷発行ですから当然遺作であると判断したことは常識から判断して間違いはないと思います。

今、出版業界は経営不振に陥っているところが多いと報道されていますが、出版社自身が覇道を求めて偽装を平然と行い、反省の色が見えない以上、自ら蒔いた結果であると判断せざるを得ません。
復刻版として旧書名を持ってするならば判断出来ますが、全くタイトルを変えてしまえば手に取るまで全く解らないのです。まさしく偽装と言わざるを得ません。
ビジネス社をネットで調べたら、主要株主が株式会社船井総合研究所となっていました。著名なコンサルタント会社が付いていて何故?と思ってしまいました。
新年早々からイヤな話ですね。