張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

正しい判断基準とは何か?

今、普天間基地問題で内閣支持率が33%に急落したとマスコミは報道し、鳩山総理の進退問題まで取りざたされて、指導力に問題ありとして,格好の餌食にされている感がある。果たしてマスコミの言うとおりなのか検証してみたい。

このために「脳力開発指針集」の(思考方法の整備)を使って掘り下げて見ます。思考方法の整備では、立場・観点を整理し,多角度から考える習慣を作ろうという項目があります。
これは「立場の整理」や「立場の点検」を必ず最初に行う習慣を作ることです。立場は、具体的な希望や利害・価値を持ち、主張や意見も、何をたたき、何を擁護しようとしているか、誰が利益を得るかという視点から具体的にすると「立場」を浮き彫りにすることが出来るのです。

政権与党の民主党は,日米安保条約自民党時代の隷属関係でなく,あくまでも対等な立場で判断する方針を貫いています。これは小沢幹事長が来日したクリントン国務長官との会談に先立ち,対等な立場でないと会わないとか、日本の防衛は第七艦隊で十分であり,不足は自国で賄うと発言した経緯を見れば,理解できます。

対等な立場とは,第一に日本の国益を最優先し,それを踏まえて安全保障問題を考えるのが原則です。当然、アメリカの立場とは意見の相違があるのは必然なのです。アメリカは従来どおりの,思いやり予算と軍事基地が最も都合が良いからです。
ところが、日本の国益を優先し、日米交渉が難航している状況を捉え、鳩山総理に指導力がないとか、オバマ大統領が不快感を持っているとか、あらゆる中傷誹謗で非難しているマスコミ報道に疑問を感じませんか。マスコミはアメリカの立場で考え鳩山総理を批判していることは明白であり、その裏に何があるかは不明?です。

本来ならば,日本の国益のため日米対等を前提に苦労している一国の総理を徹底して援護するべきマスコミが,アメリカの立場で非難するとは,語るに落ちていると言わざるを得ません。
国民もマスコミに誘導されて総理を非難し,支持率低下に協力するのではなく、自分たちが選んだ総理が,アメリカの難題に苦慮している姿を見て,こぞって応援する姿勢が持てないのかを問われていると言う認識を持ち、「立場」という正しい判断基準を持って貰いたいと思うこの頃です。