張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

経営者の落とし穴

 アメリカ発の金融危機により、実体経済に激震が走り、月商が10分の1に激減しているところもあります。私達が今まで経験したことのない事態が続出し、精神的疲労が嵩んでいます。

 このような環境では、油断すると人頼りの姿勢が強くなってきます。則ち、アメリカの金融政策が悪い、日本の政治が悪い、官僚制度が悪い、親会社が悪い、お客様が悪い、社員が悪い等々、愚痴や、不平不満、人や回りのせいにします。気持ちは分からないではありませんが、これではマイナスのスパイラルになって、どんどん悪くなってしまいます。

 何故でしようか。人頼りの姿勢が強い人は全てを回りのせいにしてしまい、自分はどうなのかという姿勢が欠けているからです。これでは一向に事態は好転しません。ここに業績悪化の原因が潜んでいることを理解して下さい。

 それではどうすれば解決できるのか。答えはいたってシンプルです。発想の転換です。その為には「原因」と「条件」という区分を「脳」に理解させることです。「原因」とは自分自身のことです。「条件」とは自分以外の全ての外部要因を指して言います。

 さて、「仕事」の定義は何でしょうか。「仕事」とは、「原因」である自分自身が、既にある条件を使って、未だ足りない条件を新たに作り上げていくことではないでしょうか。従って、「条件」とは使うものであり、また作るべきものである。と言うことが出来ます。

 どうですか?「条件」が悪いと言って人頼りの姿勢が強いと「経営者の仕事」を達成することは困難であり、自らが成長の門を閉ざしていると考えるべきでしょう。このような時代だからこそ原点に返って我が社は何のために存在するのか、と言う命題に正面から対峙する良いチャンスと見るべきでしょう。

 中小零細企業は経営者の資質で99%が決まると言われています。不退転の決意で頑張りましょう。
 支援態勢は準備OKです。