張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

社員教育の本質について

 一般的に不況になるとコンサルタント会社が繁盛すると言われています。赤字から脱出するために藁をも掴む気持ちで利用しているからです。効果的なノウハウを吸収するため、大いに活用すべきです。

 しかし、現実は多額の雇用と時間を掛けた割には効果が薄いのが実情のようです。何故そう言えるのか。大多数の会社が線香花火のような利用方法で、継続した活用をしていないからで、期待以上の効果が得られなかったのが原因です。勿体ないことです。

 そこで、効果的な活用方法を提案します。
 それは以前にも指摘したとおり、「脳の仕組み」を利用することです。「脳」は方向が決まりさえすればフルタイムで活動する性質を持っていますから、この性質を活用すれば効果が飛躍的にアップします。
 経営において方向性を決めると言うことは、何度も指摘しているとおり「理念の確立」とそれを達成するための「経営方針」の策定です。

 「経営方針」が定まれば、それを達成するために、我が社は何が足りないのかが明確になり、その為の手段としてコンサルタント会社を利用する事です。目標がしっかりしてますから情報収集に無駄が無くなりより効果的なノウハウの吸収が可能となるのです。折角、費用と時間を掛けるのであれば、このくらいのことはクリアーしておきましょう。

 また、社員教育コンサルタント会社を利用するケースがありますが、一時的には効果がありますが長続きはしません。何故でしょうか。本来、社員の教育はトップ自らが「理念」と「経営方針」を明確にして、これを周知徹底させることが、本来の社員教育なのです。ここに初めて「理念」を実現するため一致団結した社員集団が出来上がり、結果として好業績が達成されるのです。

 社員の本音は社長の「理念」と「経営方針」が知りたいのです。これをおろそかにして外部研修に期待しても効果が薄いことは理解できると思います。
 社員教育は経営者の仕事なのです。