張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

暴かれた新古典派経済学の実態

 市場の法則に任せておけば全てが上手く行くという新古典派経済学は徹底した規制撤廃を要求し、アメリカ主導のグローバルスタンダードとして一世を風靡した。この結果、儲ける為にはどんな手段を使っても構わないという思想を生み「金融工学」が行き着くところまで行ってついに破裂。この後遺症が激震となって今日に至っている。

 この金融危機の原因を「六つの過ち」としてアラン・ブラインダー・プリンストン大学教授がニューヨークタイムスに紹介されているとして「週刊ダイヤモンド」が転載しています。如何にでたらめなことが横行していたか理解できます。

〔酥擇淵妊螢丱謄ブの放置。・・・ボーン議長はデリバティブの規制を望んだが財務省FRB、SECが反対した
▲譽丱譽奪犬竜制緩和。・・・SECは従来のレバレッジ比率12倍から33倍に拡大することを認めた
サブプライム貸し出し急増の黙認。・・・FRB理事の警鐘を議長が無視した。
ど埆淑な差し押さえ抑制策。・・・識者の警告を無視し政府は対策を怠ってきた
ゥ蝓璽泪鵝Ε屮薀供璽困稜肪勝ΑΑΠ影響を過小評価した
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 これらを見ると国家や金融機関がグルになってバブルを煽ったことが鮮明に書かれている。この結果モラルは破壊され、税金を投入されている金融機関が、あろう事か巨額のボーナスを支給していた事実が発覚。モラルの低下がどれほど危険かを教えてくれている。
 資本主義にも最低限のモラルがなければ成り立たないことを理解するには大きすぎる代償であった。
 17条憲法がDNAとなっている我が日本人を誇りに思うこの頃である。