張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

経営氷河期の対処法

 金融システムの崩壊で、経営環境が日増しに悪化している今日、今、経営者が行うべきは、今までの経営体質を一変する事です。それほど厳しい環境が襲いかかってくると想定して行動を起こしましょう。

 マスコミや出版関係は、何故金融崩壊が起こったのか、その原因追及に躍起になっていますが、原因はサブムライムローンの破綻ではなくこれは引き金に過ぎません。根本は「博打資本主義」を何の規制も加えずレバレッジ比率を無制限にしてしまったのが原因です。
 少ない資金を70倍まで膨らませ利殖に走ったのです。これでは儲かるときは70倍儲かりますが、損をするときは70倍損することになります。この損が一挙に表面化したものが今回の金融システム崩壊なのです。

 金融システムの崩壊原因を追求するのは経済学者や評論家に任せておけばよい。原因が分かっても経済環境が良くなるものではない。だから今経営者が行うべきは、経営環境が悪化しても倒産させない対策を早急に実行すべきである。いまにかどうにかなるだろうという甘い考えは許されないほど事態は急変しているのである。

 景気の悪化は実感できるが、何をどうしたら良いのか不安に思っている経営者が殆どである。不安が先行し時間が経過していく現状は「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の喩えどおり、自社の実態を正しく捉えていないのが原因であることが多い。これを解決する唯一の方法は、以前から提唱している「理念型経営」の即時実践である。自分がどの位置に立っているかを理解して、初めてこれからの環境に対応して行くにはどうすべきなのかが分かってくる。

 開けてくる平成21年が「理念型経営」の実践で、堅実経営が達成できることを記念しております。
「理念型経営」のやり方については何時でも相談に応じます。
この一年間ご愛読有り難うございました。新年度も引き続き有用な情報提供を行いますのでご期待下さい。