張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

兵は拙速なるを聞くも、未だ功の久しきを見ざるなり・・・孫子

 麻生内閣の支持率が低下し、早くも倒閣運動がうごめいている。麻生を支持した代議士の目は節穴だったのか。あまりの無責任に怒りを覚えているのは私だけではないと思う。

 麻生総理は現在の経済状況を100年に一度の危機だと口では言っているが、それに伴う具体的な行動が全く見えてこない。これが国民を苛立たせ支持率低下になっていることを理解して欲しい。

 100年に一度の危機ならば、100年に一度の思い切った景気対策が不可欠であることを理解して貰いたい。国家の将来に向けて「戦略方針」を明確に打ち出し、国民に明るい将来を約束できる「戦術」を大胆かつ勇気を持って実践して貰いたい。

 愚図愚図しているとタイミングを失ってしまう。孫子の兵法を今こそ活用すべきである。「市場原理主義経済」が今回の金融危機で破綻したことは間違いない。
 小泉構造内閣によって「市場原理主義」が横行し、我が国には馴染まない規制緩和を徹底したことによって、日本的風土が破壊されたにも拘わらず、未だ小泉人気が高いことは異常であり「改革は善だ」と言う国会議員が多数を占めている中で、麻生色が出せないでいる。

 今、決断すべきは1929年の大恐慌時に大規模に実施された「ニューデール政策」を実行に移すべきである。国民消費が低迷しているときには、国家が消費を拡大させる事が必要なのである。我が国の将来は如何にあるべきかと言う「戦略」に基づいた大胆な公共投資を行うことが不可欠である。

 これを言うと財政再建者は必ず反対する。赤字財政を膨らませ、将来に付けを回すなと。もっともな理論である。しかし、将来はともかく、今を生き延びなければ将来は無いのである。まさに100年に一度の財政出動を行うべきである。手を拱いていれば支持率が落ちるだけである。
 麻生総理。勇気を出して日本を救うべきです。今、決断しなれば禍根を将来に残し、史上最低の総理と歴史に刻まれないよう頑張って貰いたい。
市場原理主義」は過去の遺物になったのです。思い切った財政出動を今すぐ実行すべきです。