張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

短期借入金の落とし穴

 歴史的な金融危機の影響で、実体経済が急激に悪化していることは毎日マスコミで報道されています。中小・零細企業はこの影響をもろに受け、至る所で売上が激減しています。
 当然資金繰りは逼迫してきますから、先日、政府の緊急保証制度の利用をご案内しましたので、至急対応する事をお奨めします。
 何故ならば1929年大恐慌の教訓から、経済が回復するのに数年かかることが分かっているからです。今にかどうにかなるという安易な考え方は禁物です。ピンチをチャンスと捉え事業再構築を行う絶好の機会と考え、果敢に挑戦しましょう。

 資金繰りが苦しくなると、便利な方法である「短期借入金」を利用する傾向があります。一時しのぎならば仕方がありませんが、これが当たり前になってしまうと極めて危険です。
 金融機関の経営内容がガタガタになっている今日、なりふり構わず資金回収に向かいます。この時「短期借入金」に頼った経営を行っていると、当然次も貸してくれると思いこんでいたものが、突然中止になることが充分考えられます。実はこのケースで倒産している企業が多いのです。金融機関にしてみれば法律違反しているわけではないので、回収出来ればOKと言うことです。

 どうすれば危険な「短期借入金」から逃れることが出来るのか。それは「長期借入金」に振り替えることです。これは契約に基づいて実行されるものですから、早期回収は契約違反となってしまうからです。「長期借入金」に振り替えるるならば、可能な限り長期間の借入金にすることがコツとなります。何故か、不安定な経済環境では余裕資金を持つことが倒産から免れる唯一の方法だからです。
 すぐ、実行しましょう。そして、政府の緊急保証制度を活用しましょう。