張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

社内のデーターを活用してますか?

 売上債権管理のため、一般的に得意先元帳を作成しています。しかし、貴重な情報の宝庫ともいえる得意先元帳を経営資料として活用しているところが少ないのが現状です。

 売上の確保は、どうしたらお客様に買って貰えるかという視点から考えるべきであると以前に指摘しました。かといって、お客様の言いなりになっていては増収・減益になりかねません。その為に、我が社の仕掛けが不可欠となります。

 その仕掛けとは、売上高の大きい順に並び替え、ABC分析を行うことです。Aクラスは大きい順から70%、Bクラスは95%まで、Cクラスは95%以上100%までに区分してみることです。そうすると、今まで見えていなかった事実が浮かんできます。Aクラスのお得意様は、いわば相思相愛の関係で、Bクラスはその予備軍、Cクラスは片想いです。

 我が社の収益構造はAクラスのお得意様で占められており、当然、経営資源を全力投入すべきです。一方cクラスは僅かの収益しか出ないか、若しくは持ち出しになっている場合もあります。このような分析が出来ていないと、案外Cクラスに経営資源を投入してしまい、収益構造を知らず知らずのうちに悪化させてしまうのです。
 以上は、売上の話ですが、これに加えて、付加価値のABC分析を併用すると効果が上がります。
 いくら売上が多くても、付加価値が少ないと赤字になりますから必ず併用をお奨めします。
 また、売上債権の年齢調べも当然行うべきで、信用不安が高まる今日では、回収不能を未然に防止するため不可欠といえます。

 このような仕掛けを作れば、どのお客様にどのように対応するか、効率よく対応することが出来、結果として売上確保に繋がります。折角、手間暇掛けた資料です。有効に活用しましょう。今はパソコンが普及していますから、その気になれば何時でも可能になっています。挑戦して見て下さい。