張子房塾

経営者の皆様を対象に経営塾を開設しました。今までの経験を中小零細企業経営者支援に全力投球します。

逆もまた真なり

 健康食品ブームの中で、青汁の人気が高いようです。この青汁を美味しく更に健康増進を期待して、黒ごまきなこを混ぜて飲む人が増えています。

 この黒ごまきなこは国産の大豆と黒ごまにこだわり、値段は多少高めなので殆どのスーパーでは扱わず、7キロぐらい離れた田舎のスーパーで扱っていました。
 黒ごまきなこを買うときには、わざわざこのスーパーまで買いに行き、ついでに生活必要品を買い求めていました。昨日もいつものとおり買いに行ったら、棚替えしたときに取扱を中止してしまったと素っ気ない返事でした。もうこのスーパーには必要なものが無いので買いに行くことはないでしよう。

 多分販売数量が当初見込みより少なかったため中止したと考えられます。しかし、この商品があるためにワンストップでその他の商品が売れていた事実に気がつかないのです。これは自分の都合をお客に押しつけた結果です。言葉ではお客様第一主義と言っていながら、実際の行動は自社中心主義です。だから売上を上げようと焦るほど自己中心になりやすく、結果として売上を落としてしまう危険が潜んでいるのです。

 本来、売上を上げるためには、どうしたらお客様に買って貰えるかという姿勢が基本でなければならないはずです。この視点を忘れてしまうと、自社中心の考え方が蔓延り、お客を無視した品揃えになって、売上を落としてしまうのです。

 米国金融不安のあおりで、景気は間違いなく悪化します。
 売上減少を食い止めるため、自社中心で考えて行動すれば、売上がかえって減少する危険があります。ですから、本当の意味でお客様中心主義を貫き、どうしたら買って貰えるかという考え方を前提に実践して下さい。